はじめまして、突然で申し訳ありませんがちょっと質問させていただきます。

実は3年ほど前に下前右よりの歯を見栄えを気にしてセラミックのよい歯を近医で入れてもらいました。

そのとき神経は抜いた方がいいということで抜いてもらったのですが最近になってその周囲がかなり痛み出し観てもらったところ歯随よりばい菌が入りかなり深いところ(歯槽骨?)まで達しているので外科的に歯茎を切開してする方法と歯髄から徐々にアプローチして膿みを出していく方法があると言われて後者を選択しました。

しかし、治療を開始して4回ほどになりますが脈打つ痛みは持続したままで困惑しております。

本当に完治するのか、もしかしたら顎骨腫みたいになるのではないかという不安を持っています。第一、神経を抜くときに細菌感染する事自体よくあることなのか不審なのです。
 
元々、歯を磨いていても歯自体弱いのでレーザー治療には興味あったのですがこの場合応用できますでしょうか?

>そのとき神経は抜いた方がいいということで抜いてもらったのですが最近になってその周囲がかなり痛み出し観てもらったところ歯随よりばい菌が入りかなり深いところ(歯槽骨?)まで達しているので外科的に歯茎を切開してする方法と歯髄から徐々にアプローチして膿みを出していく方法があると言われて後者を選択しました。

神経を抜く処理をしたさいに、神経を取り除く作業、あるいは、その後、神経管を封鎖する作業、雑な治療などで、細菌感染が起こった可能性があります。
その場合、しばらくして、(数ヶ月から数年単位)神経管内がバクテリアで汚染し、根っこの先からさらに、溢れ出し歯槽骨にまで、細菌感染が拡大していき、やがて、膿がたまりはじめ、歯の周辺や、根っこ付近が腫れ来て痛み出します。
その場合、歯茎を切開して、根っこの先にある炎症組織を外科的に取り出すと同時に、汚染源である感染根管(ばい菌によって汚染している神経管)治療をする必要があります。

さらに、継続する痛みでは、歯槽骨に広く炎症が拡大してしまっている場合や、根っこの周りが全部感染を受けて根っこの周りの膜(歯根膜)が炎症を受けている場合は、とても痛いです、その場合は、根っこの回り全体を掻破する必要があります。
さらに、発熱やリンパ節にぐりぐり(腫脹)がある場合は、骨膜炎に波及している可能性があります。
上顎では、しばしば上顎洞炎(蓄膿)に波及することもありますので、速やかな対応が必要になります。

その上で、なおかつ痛みが、取れない場合は、苦痛を取る為、予後不良(どうやっても改善することが出来ない)
と言うことで、抜歯になります。

>しかし、治療を開始して4回ほどになりますが脈打つ痛みは持続したままで困惑しております。

私なら、瀰漫的な炎症の拡大の可能性を考え、消炎のために内科的的処方を施して、とりあえず症状を取り去り、原因である、感染した根管の治療を行ないますが・・・脈打つ痛みは、神経管内に感染によるガスや、膿がたまっている場合によくそのような症状になります。
神経管を空けるだけで、改善したりしますが・・・・
ただ、勧めた、高価なメタルボンドなどで行っている場合は、それらを壊さなければならない為に、ドクターとしては後の保証問題、信頼の失墜を恐れ、ためらいがちになるかもしれません。
その場合は、自業自得だと思うのですが・・・無料で、後々修復すべきでしょう。
基本的治療を十分せずに、金になる、かぶせをすることに急ぐ先生は、よくこのような結果になったりします。
実際のところは、見ていないと分かりません。

>本当に完治するのか、もしかしたら 顎骨腫みたいになるのではないかという不安を持っています。

もちろん、炎症が拡大すれば、骨膜炎に波及する可能性はあります。
痛みがあるということは、異常があるということですから。

>第一、神経を抜くとき 細菌感染する事自体よくあることなのか不審なのです。

へぼい、歯医者(感染ということに、無頓着な先生、補綴以前の基礎治療をおろそかにする先生)に当たると。感染はしょっちゅうです。
しかし、患者には、殆ど気づかれることはありません。なぜなら、そのことによって症状が出るのはずいぶん先ですから・・・・・。
一度、神経治療をした歯が何年か先で、痛む場合は殆どが、このケースに該当します。
もちろん、最善を尽くしても、感染が起こっていくケースもあります。その上で、抜歯よりは、いいかもしれない場合、危険覚悟で、保存に努め最善を尽くしてみることもあります。そのような可能性のある場合は、患者さんに説明の上で、対応していくべきだと思います。

このように、歯医者治療によってさらに、将来悪くなっていくようなケースを、私は「時限爆弾」と呼んでいますが。医学用語ではには、「医原性疾患」と呼ばれています。

神経を抜かなくてもよかのに、神経を抜いた為に、あるいは、ブリッジなどの製作の為に便宜的に神経を除去した際に感染を受け、何年か先で、根っこの先に膿がたまったり、痛みが出るケースでは全部該当します。

>元々、歯を磨いていても歯自体弱いのでレーザー治療には興味あったのですがこの場合応用できますでしょうか?

稀に、適用できるケースがありますが。殆どは適用外です。
レーザーは、基本的に光です。非常にエネルギーの強い光を、患部に焦点を合わせる事により、悪い部分を蒸散させます。あるいは、組織深部の深い病巣に対して照準を当て、照射することにより切ることなく、蒸散させます。ほとんどのドクターでも勘違いして意味がわかっている先生は、少ないのですが。

決して、電気メスのように、焼くいうこではありません。したがって、やけどを負わないために、痛みに対する効果は大きいです。
また、照射後直ちにかさぶたができる(瘢痕治癒)為に、治りが早い。などの長所がある反面。照準を合わせることが難しく、適用範囲が狭いことなどがあります。
最近、根管内にレーザー光を、ファイバーで送って、治療することもやっていますが。軽い、痛みや深い症状を除くことには、効果があります。条件として感染根管治療が完璧であることが条件です。

基本的には、従来法で、きちっとした感染根管治療を行なうことが、第一選択だと思います。

もし、レーザーが万能であれば、保険適用になるでしょうし、どこの歯医者でもやるはずです。



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