歯科とは直接、関係がないのですが私の母のことでお聞きしたいことがございます。 母は掌蹠膿疱症という手足の皮膚病に十数年病んでおります。まだ医学上は克服されていない病のようです。 現在通っている皮膚科から、この歯の治療をすることで治る場合があると聞き、その皮膚科医の推薦があった歯科医で治療をしました。 この歯科医で背中からパッチテスト(?)なるものを行い、東京の医者(専門の機関でしょうか)で検査したところ陽性だったとか、菌があっ たかだそうです。母の話ではちょっとハッキリしないのですが。しかし治療後、半年程経過しますが現在に至るまで快復の気配がに見られません。 母のこの病気は以前引っ越しして以来のため当初は現住所の「水があわないのでは」と憶測もしていたのですが、よく聞けば引っ越しの直前に通っていた歯医者があり、この治療がどうも怪しいともとれるのです。 :この歯科医は実はあまり評判のよくないところで、私の友人は治療中 :に出血が止まらず救急車にかつぎ込まれたこともあるのです。 母の場合、ある歯の治療で歯茎から膿が幾度と無く出たそうで(?)、何度も切ったり焼いたりしたそうです。 最近インターネットで色々この病気について調べてみましたが、歯の治 療の際に菌(?.でもこの病気は無菌性ということなのですが)が入り 込み、それも原因の一つと見られているようです。 これらを総合すると、やはり以前の治療に因果関係を感じてしまうのですが。 前置きが長くなりましたがお聞きしたいのは、歯はもう完治していると見なすことが出来(実際見ていないわけですから今の歯の治療が正しく行われているか解らないでしょうが)、その上で治らないのであれば歯は無関係なのでしょうか、それともまだ疑う余地があるのでしょうか。 長々と申し訳ありません。どうかよろしくお願いいたします。 |
掌蹠膿疱症(しょうせきのうほうしょう)については、医学的にも原因がよく判明していません。 手掌や足底に膿疱(水疱に似ているが、中が膿状のもの)が次々と出来てしまう疾患で、原因についてはよくわかっていないものの、溶血連鎖球菌によるアレルギー説や、歯科系金属に対するアレルギー説が考えられており、治療は副腎皮質ホルモン (ステロイド)外用剤や、抗アレルギー内服薬が用いられます。 歯科との関連性も示唆されていますが,全部が歯科的原因とも言えないです。 原因と思われる菌、溶血連鎖球菌は,病的状況でなくても口の中に常在しています。口腔内の外科的,観血的治療によって感染を受けることはがあり、心内膜炎の原因にもなり得る菌です。 金属アレルギーの可能性を考える時,とても複雑になります。 かぶせもの等の補綴物以外に歯科治療薬の大半に,金属が含まれているからです。 いずれにしても,現況では、可能性はある訳ですから、金属アレルギーも含めて本格的に原因究明に乗り出された方がよいと思います。 歯科では,かぶせものに使う以外に、治療薬のみならず,神経治療後の充填材や,セメント類にも金属が使われています。もし,可能性があれば,全ての治療をやり直す必要があります。 このような,治療は,皮膚科と歯科,内科が共同で,治療に当たる必要があり総合的治療が必要になります。 改善しないようであれば,一度皮膚科の先生にお願いして,大学歯学部付属病院に紹介状を書いていただいたらいかがでしょうか? 私の個人的見解として,皮膚科的に原因が特定されていない以上,歯科的原因の可能性は捨てきれ無いと思います。 |