親知らずは、どうして腫れるのですか?腫れをひかせる方法がもしあったら教えてください。お願いします。(大阪 M.H.生,東京 K.I.さん) |
これは、腫れると言う現象を理解すれば自ずと、対処方法が理解でします。 腫れると言う事は、決して悪い事ではありません。 生物自らの防衛反応の一種です。 先に延べた理由で、親知らずに限らず、体にばい菌が進入してくると、免疫機構が働きます。 すなわち、その部分に、血液が集中し、しょう液を出します。その中に、ばい菌を食べてしまう白血球や、その他の免疫細胞が含まれていて、ばい菌と戦争状態になります。体力が充実している場合、難無く打ち勝ち、腫れることなく、戦争の残骸は、ばい菌の死骸など)すぐに吸収され分解されます。 しかし、体力が衰えている時や、ばい菌の勢いの方が圧倒的に強い場合は、防衛軍である血液の量が不足して、どんどん血液軍団が結集し、ばい菌軍団と戦いますが、討死にします。こうして、死んでしまった血液やら、ばい菌や組織が、膿となったり、一時的な血液やしょう液の集中が腫れると言う現象を招きます。こういう状態では、ばい菌軍団と防衛軍である血液しょう液軍団の戦争の産物としてわざと、痛み物質や、発熱物質を放出します。 結果、熱が出て、痛いため、体は、いやがおうでも、ぐったりし、じーとせざるを得なくなります。つまり、体力の消耗を防ごうとする防衛反応の一種なのです。 自然の動物では、こうして動かずじーとしている間に体力を回復させ、ばい菌に打ち勝つ力を回復さます。つまり、元来は、自己防衛反応の一つであったわけです。 医者にかかっている場合とそうでない場合に対処方法が異なります。 腫れる現象の理由を考えてくださいね。 まず氷などで、充分冷やしてください。血管が収縮して、血液の流れが、悪くなり、血液が来ないため、腫れるのは穏やかになります。 痛みがあれば、痛み止めを飲みましょう。 できる限り、体を休め、栄養剤を補給するなどして、体力の温存と回復に努めましょう。 やがて、軽い場合は、抵抗力がアップし腫れは引いていきます。 また、殺菌力のあるうがい液でうがいするなどして、原因であるばい菌を排除しましょう。 もし、ブラッシングが可能なら、軽くやってください。 こういう場合のブラッシングは、かえって病状を悪くする事があるので、気をつけてください。 改善したところで、専門医の診断を受けてください。 主治医に指示に従うのが原則です。 抜歯後に腫れた場合ですが、腫れてすぐは、氷などで、十分冷やしてください。理由は、先に延べた理由によります。(初日) 2日目からは、対応が異なります。つぎは、暖めてください(温シップ)。理由は、多分、抗生物質や消炎剤を服用しているはずですから、流液循環を促進して、腫れているしょう液の吸収を促進させてやる必要があるからです。 腫れているからと言って、いつまでも冷やしつづけると収が遅れ、腫れっぱなしになる可能性があります。 |