ある歯科医のところで受けた治療について疑問があり、相談に乗っていただきたく思いましてこうしてメールを書いております。 私は大阪の○○市に住む24歳の女性です。問題の治療は、不必要に歯の神経を抜かれたのではないか、ということです。 私は、昨年の12月17日(金曜)頃より風邪を引き、それと同時に、 @上前歯の左2・3番目あたり、 A鼻の左横、 Bあごの左側の付け根、 の計3箇所が痛み出しました。 痛みは、鈍い痛みという感じでしょうか、物を食べることなどには特に支障はありませんでした。 風邪の症状はひどいというほどではなく,熱も最初の2・3日を除いては平熱でした。 それでものどの痛みが続いたので、12月27日に近所の内科医に行ったところ、単なる風邪であるのでよく休むようにといわれました。また、肩こりがひどいとも言われました。 歯の痛みはこのときには少しひどくなっており,冷たいものがしみるような感覚が出始めました。今まで私は肩こりがひどくなると奥歯が痛むことがありました。 今回もそうかと思いましたが,痛むのは前歯で,しかもしみるというそれまではなかった感覚だったので,虫歯ではないかと疑い、12月28日にK歯科に行きました。 K歯科にいくと、まず助手が私の症状を聞きましたので、助手に一通り説明しました。 その後、K医師(女医)が来て、その助手が彼女に私の症状を説明しました。 私は直接医師に説明したかったのですが、医師はあまり聞いてくれず,すぐ治療に入りました。 医師は、私の上前歯左2・3番目をたたいたり,冷たい水をかけたりして、どの歯が悪いのか特定しようとしました。しかしそれがわからなかったので、レントゲンをとりました。 このレントゲンをとる前に,助手が私にレントゲン撮影の同意を求め、また妊娠していないか聞きました (ちなみに私は妊娠しておりません)。私はレントゲン撮影に同意しました。 医師は、レントゲンの結果を私にまったく説明しませんでした。 ただ、助手に向かって「見ようによっては影のようなものがあるけど,どう思う?」と言ったり、「2番と3番両方いこか?」と言ったりしていました。 何も言ってもらえず不安になったので、私は医師に「虫歯ですか?」と尋ねました。 医師は「そうじゃないんだけど・・・」とだけ答えました。 医師と助手が2番か3番かでもめているようだったので、わたしは「もういいです。しばらく様子を見ます」と言うと、医師は怒ったように「しみるんでしょう。いたむんでしょう。だったら治療しなきゃ!」と言い放ちました。 それから医師は助手に向かって「よし、両方いこう」と言いました。 私は何をされるのかわからなかったので、とりあえず「前歯は目立つので、銀歯にするのはいやなんですが」と言いました。 すると、「裏から治療するから大丈夫」とだけ言われたので、任せることにしました。 私は麻酔をかけられ、また糸を歯にぐるぐる巻かれました(どの歯かはわかりませんが)。 医師と助手は世間話をしながら治療していました。わたしは、世間話をするくらいなら治療の説明をしてほしかったのですが、結局何をどうするのかの説明さえありませんでした。 治療が終わった後、「根の深さを調べる」(助手のことば)ためにもう一度レントゲンをとられました。 レントゲンの後、医師は「これで終わります。詳しいことは受付の人が説明してくれます」 とだけ言って、自分では何の説明もせず、次の患者にかかりました。 その後初めて助手が「神経を抜きました」と私に言いました。 なぜ抜いたのか、そもそも何が歯痛の原因だったのかに関して、まったく説明がありませんでした。私があっけにとられていると、助手の人は次の仕事に取り掛かりました。 受付の人に「これで治療は終わりですか?」と聞くと、「いいえ、神経を抜いたので、あと二回はきてもらいます」と言われました。 このようにして、私は何の説明も受けず、同意も一切求められずに、上前歯左2・3番の神経を抜かれたのです。 ますます不安になった私は、実家の近くにあり小さいころ行っていたY歯科医に念のために相談に行きました。 このY歯科医が言うには、特に異常もないし、第一神経を相談なしに抜くのはおかしい、 とのことでした。もし神経が細菌に侵されていたとしたら、神経を抜くという治療も考えられたでしょうが、そうなっているかどうかはK医師は言いませんでしたし、細菌と言う言葉は私は一度も聞きませんでした。 そこで、次のことをお教えくださいませんでしょうか。 @神経がないことによって、将来どのような問題が生じる可能性があるのでしょうか。 AK医師に対等な立場で治療の説明を受けるにはどうしたらよいのでしょうか。 BもしK医師の対応が不誠実である、あるいは治療が誤ったものであったと思われた場合、私はどのような手段に訴えることができるのでしょうか。 この3点についてご教示願えれば幸甚です。よろしくお願いいたします。 |
今回のトラブルは、インフォームドコンセントのあり方と、対応の悪さが問題のようです。 >@神経がないことによって、将来どのような問題が生じる可能性があるのでしょうか。 神経を失った歯は、同時に歯の硬組織に栄養を供給している血管も喪失しています。 したがって、歯は、透明性とみずみずしさを失いゆっくりと変色していき黒くなっていきます。 そこに、虫歯菌が定着したとしても、痛みがないので進行する恐れがあります。 また、強度ももろくなり、将来欠けたり割れたりする恐れがあります。 ただ、咀嚼に必要な根っこの周りの膜や、神経は生きていますので、咀嚼感に影響はなく、歯が崩壊しない限り審美的問題はあるものの、機能的には影響はありません。 >AK医師に対等な立場で治療の説明を受けるにはどうしたらよいのでしょうか。 本来、常に患者は、歯科医や医師に対して対等であると認識すべきです。 患者は、医療というサービスを受けて、その代わり代価を支払っていますから。 通常の商習慣では、患者(サービスを受ける側)の方が優位な立場のはずです。 この当たり前の通念が通用しない世界が歯医者の世界です。(おおむね、先生とあがめられる立場の人は、世間が狭いですから当たり前のような錯覚に陥っています。) すでに、対等もしくは、あなた方が優位な立場である事は御理解頂けたとおもいます。 ただし、その先生が、無償でボランティアで治療されているのなら、やむをえないですが。 次回、行かれた時に、先生が複数の場合、責任ある管理医が誰であるかを確認してくださ い。管理医はその診療所での診療に対し最終的責任を持っています。 このばあいは、K医師かもしれません。 K医師に対して、経過を説明してください。その後、神経を抜いた事の医学的根拠について説明を要求してください。 K医師は説明の義務があります。その場合、なるべく密室ではなく、窓口で対応してください。 密室ですと傲慢な態度で押しきられる可能性があります。 窓口では、穏やかな対応になるでしょう。他の患者もいますし、冷静になれなす。 >BもしK医師の対応が不誠実である、あるいは治療が誤ったものであったと 思われた場合、私はどのような手段に訴えることができるのでしょうか。 残念ながら、誤診と言う根拠は証明できません。また、その治療のおいて、神経を抜かざるを得ない必然性があった可能性があります。 ドクターが2名も関与していますので全く、不利です。私自身にもその治療の評価は全くできません。 したがって、訴訟などの手段は、あなたにとって全く不利です。間違いなく貴方のほうが敗訴しますから。 治療の質と患者への対応・態度(接遇)とは、同列では判断できないです。 対応が悪くても治療がうまい(とても稀)こともありますし。逆に治療がへたでも対応は良い(結構多い)事もあります。治療も対応も悪いのは最悪ですが・・・・ 不誠実であった点については、買い物に行ったら、そこの店員の愛想が悪く憤慨したとしてもどこへも言いにいく事ができないのと同じで、K医師や助手はそのレベルの人間であり、職業意識が低いとしか言いようがありません。 せいぜい、そこには2度と行かないのであれば、井戸端会議で、近所の人に言いまくって鬱憤を晴らす程度でしょう。 近所のうわさは、歯医者にとっては、痛いダメージですから。私なら、そのようにします。 ところで、その助手と言うのは、歯科医なんでしょうね??歯科医でなければ、犯罪になります。歯科医師法違反、業務上過失傷害、詐欺罪、で告訴できます。 |