私は、毎日10分程かけて、歯を磨くのですが すぐ虫歯ができるのです。歯も欠けたりするので、固い物など避けるようにしています。 おかげで、金歯ばかりです。今、奥歯が虫歯で欠けていますが 歯医者が恐くて、仕事が忙しくて行っていません。 なぜ、よーく歯磨きしてるのに虫歯になるのでしょう。カルシュウム不足でしょうか? 関係ないでしょうが、母も 歯が弱いので遺伝かな?とも思ってます。 是以上、虫歯にしない方法ありますか。 |
>なぜ、よーく歯磨きしてるのに虫歯になるのでしょう。 虫歯は、虫歯菌が歯に定着して、増殖し、その結果虫歯菌の生活物質によって歯が破壊されるという一連の過程を経て虫歯の症状を呈していきます。です。 この虫歯になっていく原理を良く理解してください。これが、感染ということです。 これが理解できれば、有効な歯磨き方法を効率よく、する事が可能で。 予防の意味も理解できます。 もし、関心があればおサルの学校 (http://www.honda.or.jp/okuchi-kenkou/html/okuchi10.html)へ勉強にいってく ださい。歯を磨いたりすることは、おサルの方が、人間よりも心得ています。 質問の点に関し一緒に考えてみましょう。 1.虫歯菌は、いつも口の中に存在します。どんなに頑張っても取り除くことができま せん。 しかし、できれば、少ない方がいいです。 そのためには、虫歯菌が少なくなる口の中の環境作りが大切です。 甘いものを食べるという食生活・・これは当然ですが、虫歯菌の好む環境です。甘いもの(ショ糖)は、虫歯菌の餌になります。 歯列不正などの構造上の不備・・・いくら歯を磨いたとしても、これでは、食べたものがのこりやすい。虫歯菌の生きていくための快適な条件を提供するようなものです。しかも歯周病を引き起こす歯石も付着しやすい。 歯石がついていないか・・・歯石があれば、いくら歯を磨いてもおなじこと、なぜな ら、億単位の細菌が歯石には含まれていて、口の中の環境は、いつまでたっても改善しないからです。 唾液は十分に出ているか?・・・・唾液は、食べる時は消化液として、それが以外の時は、優れた洗口液の役割があり、しかも細菌のみならずウィルスに対しても殺菌し、いつも口の中を一定の環境に整える働きがあります。この唾液の分泌が悪かったり、口呼吸すると、口の中は、いくら磨いてもすぐに、ばい菌だらけになります。 すっぱいのを良く食べたり、飲んだりしないか・・・口の中が酸性に傾くと、虫歯菌は活発に働きますし、しかも、歯の構成成分であるカルシウムなどがどんどん失われます。 そのほかにも、口の中の環境を悪化させる要因はないでしょうか?? 2.虫歯菌の餌について 虫歯菌は、いつもいるのですが、増やさないようにすることが大切です。 虫歯菌の餌はショ糖です(おさとう)。これを良く取る人や、ダラダラと食べる人は、虫歯菌を口の中で養殖しているようなものです。 さらには、唾液が少ないと、たとえわずかしか砂糖を取らないとしても、濃縮されま す。 唾液には、希釈作用もあるからです。 3.歯や口について 虫歯菌のターゲットは歯である訳ですから、歯自体が弱ければ、虫歯菌の攻撃に弱いですね。 これは、少しの遺伝的な要因もあるかもしれません。 でも多くは、後天的な問題です。歯並びが悪いと、歯がいくら丈夫でも、虫歯菌は付着しやすいです。 甘いものや、すっぱいものは、歯が弱くなります。磨き過ぎによって、歯を削っていれば、エナメル質が剥げてしまってとても、虫歯菌に対して弱くなります。 また。唾液には。免疫物質が含まれています。体全体の健康を損ねると(不規則な生活や成人病など)当然ですが、口の中の唾液による防衛力(免疫力)も、ダウンして、虫歯の攻撃に弱くなります。 4.時は金なり。 もう1つ大切なこと。不幸にして、虫歯菌がわずかに取りついたとすると。これは、感染の拡大を止めることができなくなります。 虫歯は、かってに治ることは決してありえません。しかも、その部分で、虫歯菌がどんどん増えるために、いくら頑張って歯を磨いても細菌学的には、まったく意味がなくなります。 ひとたび、歯に取りつき増殖し出すと、いくら歯を磨いても無意味です。やがては時間と共に、大きな虫歯に発展します。大きな虫歯になるまでには、幸いに時間がかかります。 したがって、時は金なり、早期発見早期治療が、安く済み、治療も早いことになります。そのためには、定期的な専門的チェックを怠らないことです。結局は安くて痛くなくて自分の健康を維持できる訳です。 小さな虫歯は、自分ではなかなか、気付かないものです。 いつもいる虫歯菌と平和共存を図ることが大切です。 5.虫歯菌の歯への定着を阻止しているか? 虫歯菌は、歯に定着しない限り、虫歯になりません。この作業が歯磨きです、あるいは唾液の役割になります。 本来的には、唾液が十分であり、食生活に気をつけていれば、歯を磨かなくても虫歯にはなりません。 野生動物が、歯を磨かなくても人間より遥かに虫歯にならないことを考えても理解できます。 その補助手段として、歯磨きを行いますが。その方法が効率の悪いものであるとすると、いくら歯を磨いても無駄ということになります。 あるいは、小さな虫歯があるのにいくら歯を磨いても、虫歯は広がって行きます。 結論として、歯を磨くことも重要ですが、普段の食生活や、上記の点について、良く反省してみてください。それと、虫歯や歯周病など多くの口の病気は自己内部の細菌による感染という概念を理解しておくことです。感染は必ず防御できます。 >母も 歯が弱いので遺伝かな? 遺伝と思う人が意外に多いです。これは、自分の親や兄弟と同じ生活(食習慣や生活習慣)を持っているから、同じような原因を共有することと、親の嗜好(甘い物好き)をかが、子供にも伝わること。 子供の歯への関心度は親の教育や、歯に対する関心度に関係することから、家族的に虫歯や歯周病が起こるから、そのように考えてしまうのです。 |