去年、虫歯の治療に行ったら、歯医者で顎関節症であると診断され、その後矯正をはじめて1年くらいになります。ずいぶん歯が減っているから、それを防ぐ意味でもやったほうがいいと強く勧められました。
以前より並びは良くなったものの、歯の隙間がどんどん空いてきて、食べ物がはさまるようになりました。それに先生は、「矯正が済んだら、すでに減っている歯にかぶせることが必要ですね」とおっしゃいました。これは要するにさし歯にするってことですよね。
それが一本12万円で、私の場合は10本くらい入れることになるといわれました。
最近ここの歯医者は先生がとんどん代わっています。それに患者さんも前よりはへってきました。それで金儲けにはしっているのではないかと心配です。これ以上治療を続けても、歯の隙間がもっと広くなってしまい、さし歯をいれないといけない状況に追い込まれてしまうのではないでしょうか。
とにかく不信感でいっぱいなので、一度他の先生に見てもらいたいと思っています。
治療方法についての説明もほとんどなく、またさし歯をいれるということも一年経ってから言われたことなんです。
わたしはあくまで自然な形でお願いしますと強く主張していたにもかかわらず、です。
どうしたらいいのでしょうか。教えてください。

  矯正的治療や顎関節治療等の長期的な治療には計画的な治療が必要です。
 また、高額の自由診療を行うときは患者さんの十分な同意が必要です。
 着手する前に患者さんには長期的な治療の流れや、発生する可能性についての説明が必要です。
 悪徳な歯科医は治療の途中から、途方もない治療費の追加を言ってきます。
 
 その辺のきわめて当たり前の常識の抜けた歯医者が結構います。一般庶民の常識とかけ離れた常識を持った歯医者には、十分な注意が必要でしょう。
 
 たちの悪い金のかかる歯医者の特徴として、治療の途中から最初の説明にはなかった、高額の費用のかかることを言われることです。
しかも、いろいろな、もっともらしい医学的説明をつけられたりします。
このような場合は、毎回説明を求めて患者さん自身が納得の上で治療を進めていかないと、あとでとんでもないトラブルに巻き込まれたり、金ばかり払って不満だけが残ることになります。
 また、このレベルの紛争は裁判をしてもほとんど、患者側が不利な結果になってします。馬鹿をみるのは患者です。

 途中からの高額の治療の発生は、患者さんには予期せぬことで、しかし、治療が途中まで進んでいるために戸惑いは大きなものとなります。
しかも行くたびに予期せぬ治療費がどんどん請求されることがありますし、最初に契約した以外の費用を小刻みに請求されたりします。
 このような治療には計画性が無いわけで、私ならそんな歯医者には行かないでしょう、患者の弱みにつけこんだ方法であるか、あるいは無計画な治療であり信頼できません。
 
 もし、医学的な整合性があるのなら、着手する前に矯正によって歯と歯の隙間が生じる可能性のあること、その場合は、補綴が必要なこと、そのためにその時期にくれば相当の費用が必要なことなどを説明して同意を得てから行うべきと思います。
 
 あなたの書かれているように、一度別の歯科医に診てもらいセカンドオピニオン的な意見を求めたほうがいいでしょう。
 
少なくとも、あなたの希望である「あくまでも自然な形での治療」ということは、無視されていると思います。


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