歯の詰め物の銀ですが、アレルギーを起す場合は有りませんか？歯を磨いたり、タバコを吸うとこの銀の辺りから嫌な味がするんです、それも何時間も続きます、体がこの銀に対してアレルギーを起しているのでは？と思いますが如何でしょうか？ （From WEB ｈｒｓ(^-^)vさん） |
| 歯科領域で、発生する金属アレルギーは、すごく希なケースです。 歯科では、金属それ自体がアレルギーの原因になる事はありません。 金属が唾液や、はぐきなどの粘液に触れてイオン化すると、はぐきの表面の蛋白質と結合して、本来自分自身の蛋白質とは異なる蛋白質ができます。（異種蛋白）といわれています。 この蛋白質に対しアレルギー反応を起こします。 お口の中で、金属アレルギーはどのような状態として起こるかというと、お口の中に白いレース状の病変を作る扁平苔癬や、炎症が起きる舌炎，歯肉炎，口唇炎，さらには、舌が地図のようにひび割れする地図状舌と呼ばれる病変となって現れる事が多いです。 症状としては、お口の中がひりひりしたり、赤くなったり、水泡ができたりします。 最終的に粘膜が剥がれてきて、味覚の異常、灼熱感、疼痛などを感じるようになります。 従って、書かれている症状からすると金属アレルギーではないように思います。 次の可能性、詰め物の銀と書かれていますが、果たして本当に銀でしょうか？ 治療後のかぶせや、詰め物は、実に様々な材料が使われています。 銀色をしているから銀とは限りません。 通常、かぶせでは。白金の含有した貴金属の金合金を使います。これは、銀色をしています。 もし、銀を使った場合は、作り立ての時は、銀色をしていますが、やがて酸化して黒ずんできます。通常銀は、土台などの使われ、かぶせには使われません。 あと、場合によって、一時的なアルミ製のキャップ、古い治療では、ニッケルなどが用いられます。 口の中に、何種類かの違う金属の修復物がある場合、金属間に電位差が発生し、カルバニー電流といわれる、電流が流れ味覚に変調を来たす場合があります。 口の中に、弱い電池が入っているような状態で、敏感な人の場合は、統一された金属修復物にやり直したほうがいい事もあります。 さて、「歯を磨いたり、タバコを吸うとこの銀の辺りから嫌な味がするんです、それも何時間も続きます。」ということから、この可能性も低いと考えます。 私が考えるのは、よくあるケースですが虫歯に治療、しかも大きい治療後を修復するのに、アマルガムといわれる水銀の合金をつめた物を多く見かけます。これも銀色をしており、一般の人は、銀だと思っている人が多くいらっしゃいます。 たいていは、耐久性がないし、噛み合わせなど無視して作られているケースが多く見受けられ、そこから、新たな虫歯になっていたり、また、神経治療終了後につめられていたりすると、痛みを感じず、中で、腐敗していたりして、そこを、歯を磨く、または、たばこを吸うなどにより、口の中が陰圧になった時、腐敗産物（食べかすや、膿など、またそれらから発生する悪臭）が、外に浸出して来て、おっしゃるような不快症状が出ているのではないかと思います。 正確には、診断してみないとわかりませんので、最寄りの歯医者さんで、相談ください。 |