母は、心臓の手術をしてバッファリンとかいう薬を飲みつづけています血を固めないための薬だそうです。
最近、歯の調子が悪いらしく治療に行きたいそうなんですが歯を抜いたりする場合その薬を何日か止めないといけないそうなんですが、近くの歯医者さんでは、めんどうだということで受け付けてくれません。そんなに、大変なことになるんでしょうか。
(宮城県多賀城市山 K.H.さん)

高齢化社会に伴い、お母さんのように、基礎疾患(心臓病や、糖尿病など)を、持った患者さんが増加して来ております。

御質問の心臓疾患をお持ちの患者さんに対する、歯科受診時の注意についてですが、

重篤な狭心症、特に、しばしば発作が起こったり、安静時にも起こる場合は、危険で、心筋梗塞を起こす恐れがあります。このような方の場合は、通常の歯科治療は、問題ありませんが、局所麻酔薬を使って行なう抜歯などの外科的処置は危険です。
心筋梗塞を起こした人では、全身状態の完全回復を待って、主治医と歯科医が情報を交換し、協力して外科処置を行なう必要があると思います。
専門医のコントロール下にある人でも、歯科治療の際は、ニトログリセリンの舌下錠などを歯科医に渡すか、すぐ取り出せるようにしておいた方がいいでしょう。

その他、弁置換や、人工血管置換術を受けた方は、抗凝固剤を内服されている場合が多く、抜歯に限らず出血を伴う歯科的処置に先立って、抗凝固剤をいったん中止しなければなりません。かかりつけの内科主治医と協調して治療する必要があります。

ペースメーカーを装着されている患者さんに対しましても、同じような注意が必要になります。さらに、止血に用いられる電気メスや、歯の根の長さを測定する装置では、微量の電流が流れるためペースメーカーの動作を不安定にする恐れがあります。

以上のように、歯科治療では、心疾患をお持ちの患者さんの場合、注意が必要な事があるため、担当の歯科医に相談する必要があります。
また、歯科医院によっては、受け入れるための設備上の問題や、スタッフの問題もあり、治療してもらえない事もあります。患者さんが、自分で判断せず、歯科医及び内科医と相談のうえ受診される事が重要です。




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