2歳の娘が 保健所の歯科検診でカリオスタットのテストを受けました。結果は 4 段階の最下位のレベル。
非常に危険という状態で こんなのでど〜するの!とまるで 母親失格のようなことをネチネチ言われ 非常に気分の悪い思いをしました。
毎日の歯磨きは きちんとしているつもり。もちろん 今のところ虫歯はありませ ん。
このテストは 生まれ持った口の中の状態(虫歯ができやすいかどうか)をみる ものでしょう。
努力次第で このテスト結果を良くしていくことができるのでしょう か。
私自身 幼い頃虫歯で とてもつらい思いをしているので やはり娘は虫歯のな い健康な歯であってもらいたい。
虫歯予防について歯医者・歯科衛生士など意見が バラバラ。
こういう小さい子の場合 日々の手入れは ブラシで磨くだけでいいのか ・・・も教えて下さい。 
               

ネチネチ言われて、気分悪かったんですね。(^.^)

人を指導すると言うことはとても、難しいのです。
その先生も、決して悪気があったわけではないと思います。
そのくらい言わないと、お母さんがたも、熱心に聞いて、もらえなかったりすることがあります。


気分を、害されたからこそ、こうして関心を持たれ、質問されているわけですから、考えようによっては、良かったのかもしれませんよ。

カリオスタットは、1才6カ月検診で行われるウ蝕活性試験(将来虫歯が起こるかどうかの判定試験)です。

母子健康法という法律により1才6カ月児健康審査が定められており、それに伴うものです。

この趣旨は、「運動機能、視聴覚障害、精神発達の遅滞などの障害を持った児童を早期に発見し、適切な指導を行い、心身障害の進行を未然に防止する。生活習慣の自立、虫歯の予防、幼児の栄養、その他育児に関する指導を行う」とあります。この法にのっとって、市町村が実施しています。

したがって、漫然と、検査を受けるだけでなく、その目的を良く理解しておいてほしいのです。

歯科領域では、1才6カ月になると、乳歯が8本から10本はえてきているのが普通です。このころの子供の、口腔衛生上の注意点なのですが、現在、虫歯があるかないかも重要ですが、もっと大切なことは、これから、虫歯が起こっていくかどうかの予測を立てることです。


そのために、カリオスタット試験を行います。その可能性があるときは、保護者に、注意を促し、特に、食生活については、適切な指導が必要となります。これによって、虫歯の発生を、未然に防ぐことが可能になります。

また、この試験によって、将来、虫歯発生が予想された場合は、お母さん方は、子供さんの口の中を絶えず、観察し、早期に異常を発見してあげ、歯科医に相談してください。

したがって、おっしゃっているように、お母さんの、努力次第で、結果をよくしていけます。そのための、試験なんですから。

この年齢の、家庭における、口腔衛生管理方法について、述べます。(1.5才〜2才)

@1日1回は、歯を磨く習慣付けをしてください。

ただし、長時間口を開けておとなしく磨かせてくれる時期ではありません。自分で、やろうとしても、口に入れて、真似事程度です。この時期には、親がやっているところや、お姉ちゃんや、お兄ちゃんがいたら、いっしょにさせるとかして、見せてあげてください。

家族、みんなが、やるんだと言う習慣を学ぶ時期です。寝る前は、機嫌が悪いので、夕食後とか、一番いいのは、一緒にお風呂に入るとき湯船で、やってください。最終的には、お母さんの、ひざ磨きで、仕上げをして上げてください。

もし、ひざ磨きで、嫌がるケースでは、理由を考えて、対処してください。

寝転んで、押さえつけていないか、?歯ブラシが口に合っているか?ブラシのやわらかさは?ブラッシングに力が入っていないか?などです。

時々、歯ブラシを加えて、遊んでいたり、走り回ったりする場合は、注意してください。転ぶと、大変な事故を起こします。

それから、できなかったことに対して、叱るよりも、できたことに対して誉めてあげてください。それと、小さな目標を与え、(たとえば、歯ブラシの使い方など、段階的に)それができたときには、大いに誉めてください。

A食生活の規律をまもらせる。

大事なことは、規則正しい生活時間で、これは、何も、歯の健康に関したことではなく、発育全般に当てはまります。

おやつの与え方は、決められた量をバランス良く決められた時間に与えてください。よく、キシリトール入りでなければいけないとか、思っていらっしゃる方がおられますが、それは、コマーシャルに乗せられすぎです。キシリトール入りばかり与えると、下痢を起こしたりします。お金もかかります。成長期には適度な糖分も必要です。おやつの種類と、組み合わせに気をつけてください。

甘いものばかり与えないで、果物+おかきとか 飴+ビスケットとか バランスを考えてください。夜は、あまり、甘いものを与えないでください。特に、ジュース類は夜は避けてください。

Bバランスの良い食事食事は、たっぷりと時間をかけ、和やかな中で、よく噛む習慣を身につけさせることと、栄養的にバランスのいいメニューを選ぶこと。

1品は噛み応えのあるものを出して、良く噛む事を教えてください。しかし、食べ物の、硬さは、大人の判断で、選ばないでください。大人にとって、硬いものは、2才の子供には、噛めませんから。子供の、咀嚼能力を判断しながら、考えてください。

あとは、しつけの範疇に入ってきます。最近、大人の、夜型のライフスタイルに子供まで、馴染んできていますので、注意してください。

それと、歯科衛生士はいろんな指導を言います。基本的に、2才の時期は、まだ、脳の発達が未熟で、3才頃に完成します。それまでは、論理的に、理解できませんので、模倣の時代です。

したがって、細かいことに、とらわれず、しつけとしては、正しい習慣なり、見せていくことと。理屈ではなくて、良くできたときに誉めることにより、官能的に学習させていくことが大切で、口腔衛生は親の完全な保護下にあり、その意味では、お母さんの姿勢が子供に反映されていきますし、親の責任の範疇になります。

お母さんや、家族の習慣を、模倣していきますので、両親が、正しい歯科的知識と予防習慣を手本として、提示していかねばならないことが、もっとも大切であると考えます。

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