昨日右上の犬歯を治療をしていただきましたが、その際に金属の土台をつけて、その上に歯と同じ色のものをかぶせるので、そのかぶせるものの種類がありますから、土台が出来る来週までに考えてきてくださいと言われました。 受付のお姉さんに説明を受けたのですが保険内でできる練り物?(2〜3千円)か保険外でセラミックス製のもので、8万、10万、12万と3段階あるという説明でした。 いろいろ聞いてみたのですが、お姉さんもそう詳しくもないらしく、「わからないようなら、来週先生と相談してくださいと」言われてしまいました。 来週医者に聞いてもいいのですが、業者と結託してただ高いものを薦められてもと(歯医者さんに質問するのに、歯医者をこう思ってしまうのも失礼なのですが)ちょっと不安になっています。 歯はこれからも長く付き合っていかなければならないものですので、ここでちょっとのことでケチッて、不自由な思いをするよりはしっかりしたものを入れたいとは思いますが、お金がかかるならかかるで、自分なりに納得した上で、入れたいので、ここで質問をさせていただこうと思いました。 前置きが長くなってしまいましたが、このかぶせる歯について教えていただきたいのですが、 ・保険内とセラミックス製の歯との明確なちがいはなんでしょうか?保険内のものだと数年たつと色が変わるとは言っていましたが、 その他、耐久性、強度、歯茎や他の歯への負担に違いはあるので しょうか? ・セラミックス製の価格の差は何なのでしょうか?また、医院によって価格が違うのはなぜでしょうか? 紹介されたのは、 1、8万:エステニア (セラミックにプラスチックを混ぜてある) 2、10万:名前は忘れました(サンライズとの違いは中の金属とのこと) 3、12万:サンライズ(中に金属に金を使用している) でした。 ・ほんとに、セラミック製の白い歯は値打ちがあるのでしょうか? ・歯医者さんとして、お勧めしたいというものや、医師と相談する際に、聞いておくべきポイント等あれば、教えてください。 お忙しいとは思いますが、少しでも参考になるご意見がいただけたらと思います。よろしくお願いします。 |
>いろいろ聞いてみたのですが、お姉さんもそう詳しくもないらしい・・・・・・ とても大切なことを、訳のわからん人に説明させる神経は、私は理解できないのですが・・・・ ただ、歯医者では、良くある話です。 これは、一般に、歯医者は、自分を権威付けるために、自分の口から金の話は切り出さない・・という妙な風潮があります。 先生が金の話をするのは、いかにも「金満」に見られないかな・・・とか考えるみたいです。 そんな人に限って、せこいことしてたりしますが・・・・・そうでない、ただ、シャイなだけかもしれませんが。 あまりよいことではないですね。そのように、患者さんの疑問に答えられないからです。 私とこは、金の話も全部ドクターがします。 きっと患者さんが一番聞きたいだろうから、まっさきに。「なんぼ?」と聞かれる前に「これは価格が○万円しますが・・・・・」と説明していきます。 保健の白い歯と自費の白い歯の違いについて説明します。ぶっちゃけた話です。門外不出情報です。((^^;;) 違いを表にします。
>2、10万:名前は忘れました(サンライズとの違いは中の金属とのこと)3、12万:サンライズ(中に金属に金を使用している)でした。 メタルボンドで、さらに高いのあるが、これは、かぶせ部分に使う焼付け用金属の差によります。 金の含有量が高いほど高くなります。 でも、あんまり、医学的な差はないと思います。(これは、私個人の見解です) でも、高いほど医院側の利益幅は大きくなります。 お金持ちで、金離れのよい「金好き」の人には、お勧めです。 ほんだ歯科では、患者さんのリクエストがない限り、勧めていません。 別に見える部分じゃないから。そこまで、純金にする必要がないと思いますが。 見えないところにおしゃれするのが「江戸の粋」でしょうか?私は、なにわっこですから。あまりこだわりませんが・・・ 時々、粋な患者さんにリクエストされますが。そう言うときは、ありがたくお受けします。 >どうして同じもので、値段が違うのか?安ければいいのか? これは、歯科医院の経営規模や方針によるものです。 白い歯に対してだけ(高度最先端医療や、矯正などは別です)に限って言うと、自由診療は、歯科医学的付加価値よりも、装飾的付加価値が高いものです。 したがって、そこの医院の雰囲気や方針で値段が異なります。この価格差は、付加価値の高い商品にはつきものです。高いテナント料を払って、高級志向の医院では、場所代、雰囲気代等の付加価値が入ります。 薄利多売的に経営を考える場合は、価格が安い場合もあります。これは、経営方針の違いによるもので、歯科医学的技術とは次元の異なるものです。経営方針の違いです。 要するに、自由診療の値段は、各医院の自由裁量の範囲です。 しかしながら、値段だけで判断するのも危険です。あまりに安い場合は、材料が悪かったり、手抜きがあったりします。少なくとも上記に掲げた最低価格以下では、まともには作れないような気がします。 >ほんとに、セラミック製の白い歯は値打ちがあるのでしょうか? 大阪の言葉に「金は、ただとらん」と言うのがあります。 やはり、口の中に、一生涯いれて使うものです。医学的にも機能的にも審美的にも優れているわけですから、昔の歯科医でなかった頃なら、「どうでもいい」と思ったでしょうが。今は、出きる限り自由診療の白い歯を入れようと思います。経済的余裕があればですが。。。 携帯代に年間20万円以上払うことを思えば、安い投資だと思います。 ただ、だからと言って、保健の白い歯は、だめだということではありません。 >・歯医者さんとして、お勧めしたいというものや、医師と相談する際に、聞いておくべきポイント等あれば、教えてください。 私なら、どうするかということを書きます。 見える前歯の6本(左右犬歯まで)はセラミックスのメタルボンド。小臼歯より後ろの奥歯についてはアートグラス、もしくは、エステニアにすると思います。 理由は、奥歯にセラミックスを用いると、割れたり反対側の歯が磨り減ることがあります。 その点アートグラスやエステニアは、セラミックスに比べて粘性を持っているので、奥歯にはよいと考えます。 (医師と相談する際に、聞いておくべきポイント) 料金の明細と、見積書をもらってください。後契約書があれば最高です。(信頼ができます) 費用が安いと思っても、後から、仮歯代とか、土台の料金は別とか言われ、行くたびに料金を請求され、最終的に高いものになっていたりします。(実は、このような ぼやきのメールや、苦情や相談メールがたくさん来ています)。また、領収書を発行してもらってください。高額の場合は、税制上確定申告時に税金が還付されることがあります。 自分の健康な歯でも、専門的な管理が必要です。ましてや、セラミックスにしても異物ですから、よりいっそうのメインテナンスが必要になってきます。そこの医院が治療終了後のメインテナンスがきちっと行なわれるのかどうかは、とても重要な選択基準になると思います。 保証について確認をしてください。 メインテナンスに応じなくて歯周病が進行し入れた歯がだめになるケースは患者さんの責任で保証されません。 メインテナンスを受けていたうえで、通常の使用で、割れてしまった場合などは、医院側の責任において修復や再製をしなければならないでしょう。 最後に、自費の白い歯が出来あがってきて、口の中にセットするとき、形や色に不満があるときは、遠慮せずに注文をつけるとか、今一つと思うときは、勇気を出して、遣り直しを命ずるか、拒否してください。 先生は、いいですよ、おっしゃっても、自分が満足できていない場合は、妥協しないことです。 妥協すると、後々トラブルの原因を自ら作るようなものです。 こういう場合、しばしば、後で、家に帰ってから家人に指摘されたりして気になりだし、後日医院側に注文をつけても医院側は対応してくれずにトラブルになるケースが寄せられています。 信頼できる先生だと思われたら、あまり値引き交渉はしないほうが得策です。 医療は誠意と信頼の中で行なうものです。その中に、不適切な経済論理を持ち込むと双方の心のつながりがうまくいかないことがあるような気がします。 気持ちよく仕事はしたいですから。価格と誠意の等価交換であると思います。(逆に、簡単に値引きに応じるような先生は、平等に患者を扱わない、いいかげんな先生だと思います) 結論として、自由診療の白い歯は、高い付加的価値を持っています。一生用いるものですし、見える部分は人に与える印象は大きいです。そう言う意味で、経済的事情が許す限り私は、たいした投資ではないと考えます。 |