喫煙・飲酒・コーヒーを、どうするか・・・

口臭にとって、喫煙や、飲酒は口臭をひどくするものであることは、専門家でなくても気がついています。
しかし、私の治療では、今のところ喫煙や、飲酒を禁止したり制限することはしていません。

これらの、喫煙・アルコール・コーヒーなどの嗜好品は、禁止することにより精神的いらつき(精神的禁断症状)という新たなストレスを招くからですが。

喫煙は、そのタール成分が舌の表面に付着しやすい。舌苔の付着を促進させる。また、最も影響を与えるのは喫煙によって、どうしても口呼吸になり、口腔内乾燥が助長されるからです。さらには、唾液や血液のニコチンは末梢の血液の収縮を招き、歯周病などに対してもリスクファクターになります。
ヘビースモーカーは、いくら、口呼吸を是正したとしても喫煙による口呼吸が残るため、口臭が解決しないことになります。

アルコールは、口の中の水分を極端に奪います。結果として口腔内乾燥を助長します。さらには、アルコール分解産物であるアセトン臭は直接呼気として口臭に反映します。

コーヒーの多飲も、コーヒーの焙煎成分が舌表面に付着し、舌苔の着色により独特の臭気を発生させます。多飲により舌が着色します。

このような嗜好による口臭への弊害を最小限にするかですが。

喫煙に対しては、なるべくタバコは、1日20本以内にしてください。(当然ですが少ないにこしたこたはありません。連続して吸わないで間隔を置いて吸ってください。口に吸いこんでから、そのまま口から気道を通して吸わないで、口で吸って口腔内に貯めた状態で、鼻から空気を吸いこみなるべく、直接吸い込まないようにしてみてください。これで、かなり楽になります。(口の中の煙草の煙はふかすような感じになります)その後、なるべく水分を補給してください。

飲酒に付いては、毎日の晩酌は、ビールなら1本、お酒なら2合以内に抑えてください。

飲酒後は、アルコール飲料と同じだけの水分を補給してください。これで、かなり口腔内乾燥を抑えることが出来ます。出来れば、アルコール飲料を飲むときは、野菜や、食物を同時に摂取してください。

コーヒーは、単独で飲まず出来れば食後、あるいは飲む回数を少なくしてください。飲んだ後、口の中にコーヒーの味が残っているときは舌の掃除を口腔内で行なってください。(舌機能訓練法参照)

また、1日に何杯も飲む人は、濃いコーヒーを避け、薄めて飲むようにしてください。かなり、影響が少なくなります。