40代女性、いつも口が乾いていて口臭が気になる(自臭時に他臭)。皮膚ががさがさする。化粧ののりが悪く唇が乾燥している。治療後2週間を経過して、その後2週間自律的唾液分泌訓練に加え、1日4回の水分補給と、口腔乾燥時の追加的水分補給を行なった。
結果、口臭のみならず、皮膚に湿り気が戻ってきた。唇が乾燥しなくなった。
起床時の水分補給はどんな意味があるのですか?
それと、朝食のメニューはどんなものがいいですか?

アメリカの口臭専門医も、水分摂取を治療に積極的に取り入れています。

これは、新鮮唾液の材料を補給する意味と、機能が衰えている唾液や腺分泌の機能を高めるために行ないます。

相乗効果として、皮膚乾燥にも有効に働くものと考えられます。口腔乾燥と皮膚乾燥には関連があります。

平常時の唾液循環が、水分補給により円滑に出来ることと、皮膚からの水分の分泌量が増えるためではないでしょうか?

起床時に、私が、水分を飲むように指示するのは、起床直後から、働き出す副交感刺激を反射的に活性化させる働きと、寝ている間に胃の中にたまる胆汁酸を希釈し、午前中の胃からの不快なガス発生を防ぐためです。さらには、排尿機能を盛んにして、新陳代謝や解毒作用、などの機能を促進します。

この、水分補給は、口臭以外に、便通が良くなった、(便秘が改善した・おならがくさくなくなってきた)などの副次的効果があったと患者さんから喜びの声を多く聞きます。

この事からも、口臭は、口に発生するけれど、実は、全ての消化器官と連動している事がよく理解できた事と思います。

これからもさらに実行してください。なるべく朝食は、野菜サラダと、乳製品(牛乳・チーズ・ヨーグルト)を摂取して、腸内の善玉菌が、育つための餌となるような食品を主体にしてください。
口臭は、口と内部から治して行けば、再発を防ぐ事が出来ます。