口臭は小学生の頃からずーっと気になってました。気にしていることを知られるのもイヤでした。舌苔というものを知って、人よりもかなり白いし、私と話すときはみんな鼻に手をやってる気がしてなりません。人と近くで話すことがとても怖いです。 会社ではいつもガムを噛んでます。でも、今度会社を辞めることとなり、次に働くところがガムを噛みながら仕事してもいいところではないかもしれない。口はネバネバするし、「臭い」と思われるのが怖いのです。福岡に住んでいますが、相談できるお医者様はいるのでしょうか?(お医者様に相談する勇気もでないのですが・・・) 舌苔がなくなるにはどうしたらいいのですか?一度、辛いものを食べたとき(それが原因かはわかりませんが)舌がビリビリと麻痺して、味が全く分からなくなったことがあります。お医者様に行ったら、「ビタミン不足」と言われましたが自宅だし、野菜も肉も魚もきちんと食べているのでそうは思わなかったし、なんとなく不信感を受けました。それ以来、時々舌に赤いテンテンができてて、暴食したりすると舌の先の部分がほんの少し麻痺しかかってる気がして気をつけています。とにかく、口臭がこの先も悩みつづけないといけないのかと思うと・・・。アドバイスがあればお願いします。31歳です。 |
この質問は、BBSより再編集して移植しました。
「舌苔」に対する誤解が有ります。 口臭関係の本には、まるで公式のように「舌苔」が原因であると書かれているために。少しでも舌苔が有ると、とっても悪いことのように神経質になられる方がいます。 もっとも、これらの本の大半は、自臭症は、精神的で実体のない物として無視されていますが・・・・解かっていないか、やる気がないかのどちらかでしょう。 正常な人にも、程度の差こそあれ、舌苔は舌の健康を維持する上で必要であると考えて下さい。 最も、過剰な舌苔や、異常な舌苔は口臭の原因になることがあります。 多くの口臭で悩まれる人は、正常な舌苔についてに認識がなく、最低限必要な舌苔すら取り除きます。 取りすぎると、次の二通りに別れていきます。 (1)一つは、舌がピンク色で、全く舌苔の付着がなくなっていくケース・・ この場合は、自臭症に発展します。ここで言う自臭症は、精神的な幻覚のような口臭では有りません。私の定義する自覚的口臭のことです。 よく言われている精神的口臭と言うのは、私は否定しています。実体のない臭いを自分が認識することはないでしょう。臭いは、鈍感になりますが、繊細でもあります。 舌の表面は、とても新陳代謝が激しく、健康な人ではうっすらと、奥へいくほどに白く舌苔が付着し、寝起きや、疲れた時や、病気をした時は白さが増してきますが、疲れが回復すると元に戻ります。 この、大切な必要最小限の舌苔すら取り除くために、舌の表面の微細な突起は剥がれ落ち、幼弱な新鮮な細胞がむき出しになります。そのために、血液が集中してきて舌は、鮮やかなピンク色を呈し、血液の集中により熱く感じるようになり、緊張などにより唾液が不足すると、唾液の揮発が起こるため、自覚的口臭がするようになるばかりか、時に他覚的口臭に発展します。さらに口呼吸がこれを促進します。 このような人の舌の裏側を見ますと、舌小帯に平行して走る静脈の怒張が観察されます。 時に、ピンク色から赤色、やや紫色の舌に変化していく場合と、さらに、舌の表面から出血傾向(赤い斑点の出現)を認めることが有り、こうなると、味覚異常を起こします。当然ですが、口臭もします。 最終的には、舌の痺れを呈するようになります。こうなると完治することが難しくなったりまします。 (2)もう一つのケースは、舌苔を取りすぎると、より白い舌苔が短時間で付着していくケースがあります。 これは、おそらく、必要な舌苔を取り除いた結果、生体側の防御反応として、より早く新しい舌苔を作り、舌表面粘膜を保護しようとするためではないかと思います。一種のリバウンド現象と考えていいでしょう。 この場合は、舌苔が取り除いてもすぐに付着するために、やがて正常量以上に舌苔が付着するようになり、唾液不足が手伝って口臭がします。 食事以外の時のしょう液性唾液(サラサラした唾液=たとえば、会話している時に出ている唾液やリラックスしている時に出ている唾液です)の不足は、舌表面に酸素不足をもたらすからではないかと思います。 口の中の有効な酸素は、唯一唾液からもたらされています。口に中を通過する空気からは供給されません。 口腔内の衛生保持、口臭抑制の為には、新鮮な唾液に融ける溶存酸素が必要です。 これが欠乏すると、白い舌苔の付着した舌には、溝やひび割れのようの横の線が出現します。こうなると口臭に結びついてきます。 舌の深い溝には、悪臭を放つ細菌が住み着くようになるからです。(これは、アメリカの口臭専門医も同じような指摘をしています) 最近は、舌苔の治療や、診断はもっぱら、東洋医学的取り組みをしていますが。東洋医学では、舌を総合的に判断する学問体系と診断方法が確立しています。 あなたの記述から考えられることは、まず、舌苔の取りすぎからくる舌表面全体の慢性的な炎症と、味覚異常、口腔内の温度上昇による自覚的口臭と他覚的口臭が考えられます。 最近私は、舌苔の付着の要因として、口腔内から摂取される物が原因となるアレルギーの可能性も考えています。 理由は、このような舌苔の付着の激しい人に、アトピーとか、ある種の過敏症を基礎疾患として持っている、ないしは既往歴のある人が多いことです。 一つの原因として、歯磨き剤、洗口液、清涼剤、飴などの乱用を考えています。 中でも、歯磨き剤は最悪です。多くの歯磨き剤に含まれる海面活性剤・保存料・色素などはアレルゲンになっている疑いがあります。 洗口液や、清涼剤も同様です。 (あなたへのアドバイスです) 1.すぐにすべての、歯磨き剤・清涼剤・飴をなめることなどを停止して下さい。一時的に舌苔の量が増えたとしても、治癒過程であると理解して下さい。 2.歯磨きは、唾液磨き・・ほんだ歯科の「サルでもわかる歯磨き鉄人教室」 で、書いている「ほんだ式バス法(^^)/~~」を実行して下さい。 この方法は、唾液による歯磨き方法で、口臭のみならず歯周病患者さんにも有効で、ほんだ歯科の口臭外来では、最初におこなわれるメニューです。 この方法で、口腔内の過敏反応を押さえ、唾液分泌促進を図ります。 天然の塩を、ほんの少し使うと更に有効です。つけすぎると逆効果になります。 夜、唾液の出易いお風呂で唾液みがきすると、よく磨ける上に、口の中に酸素が供給され、寝ている間の口腔内の環境を整えます。口臭が起こりにくくなります。 3.咀嚼回数をあげて下さい。 これは、消化を助ける目的ではなく、舌の筋力をつけるためにおこなっています。(消化目的ではないのです) もっと有効におこなうためには、子供用のおしゃぶりを買ってきて、日に数回強い力で吸引しながら、おしゃぶりを動かす練習をすれば、さらに有効です。(これは、実際におこなわれている、リハビリを家庭で手軽にできるようにした物です) 4.水分が不足しています。 その目安として、あなたの一日あたり尿量は、どのくらいか測ってみて下さい。 1.5リットルに満たないようでしたら、どんどん水分を取って下さい。 殆ど口臭患者さんは、水分が不足しています。そのために、やせていることが多いです。当然ですが、唾液量も不足します。 健康な人の唾液量は尿の量とほぼ同じです。おしっこと同じ量の唾液を出しているでしょうか? 口臭があるなと思う時は、ひたすら、飲みたくなくても水を飲む。これで、口臭はかなり減ります。(たとえ、少し歯周病があっても) 5.舌苔は、口の中で取って下さい。 舌を、口の中の天井に押し当てて、舌表面を天井に押し付けたり、ごしごししたりよく動かして、過剰な舌苔を取りましょう。 この方法では、決して舌苔を取りすぎないし、舌を傷めることはありません。 目安は、変な味が無くなるまで数回やってみて下さい。 驚くほど美しくなります。その後に口に唾液を溜めるようにして下さい。 6.規則正しい生活と食生活を心がけて下さい。 食事は、朝食にすべてをウェートを置くようにして下さい。 起床時刻と就寝時間は一定に。 7.よく舌を使うこと。 よく噛む。(20回以上)よく喋る(舌を使ってしゃべる。) これだけを実行すれば、約一ヶ月以内に改善するはずです。 1〜7をおこなう上で、内科的基礎疾患がないこと、歯科的問題がないことが前提です。 詳細については、実際に診断が必要ですが・・ 治療としては、漢方とリハビリ、食餌療法がとても有効です。 その他、呼吸法訓練も不可欠になります。 >福岡に住んでいますが、相談できるお医者様はいるのでしょうか? 口臭ホームページ・フレッシュブレスの中に、口臭を扱う医療機関を紹介していますが、治療レベルについては判りません。 「口臭外来」を標榜していても、充分な対応ができていないのが実態です。 私以外の口臭外来設置医療機関もインターネットによる情報公開や、オープンな相談のできるシステムを提供してほしいと思います。 |