咀嚼はどの様に行えばよろしいですか? よく咀嚼と書いてありますがどこのページ載っているか分からないんですけど教えてください。 |
この質問は、BBSより再編集して移植しました。
口臭を考える時の咀嚼についての考え方。 どの患者さんにも最初に言う事ですが。すべての治療や訓練について強い目的意識を持って欲しいのです。 口臭治療における「咀嚼」の目的は、最終目的は「口臭をなくするための咀嚼です」 口臭をなくするために、唾液を出す事が最も大切です。 唾液を出すためには、舌が重要です。したがって、舌の4つの筋肉を鍛える咀嚼を目標にします。 したがって、漫然と咀嚼しないで、舌を鍛えるために咀嚼する事を頭にしっかりイメージして下さい。 舌を動かさない限り、唾液はでません。 咀嚼は舌を鍛えるためですから、なるべく、食べ物を選びましょう。 形のある素材、繊維の多い素材、ある程度のかみ応えのある素材を食事のメニューにくわえます。 噛む回数は、多いにこした事はない・・・ 当面は、20回でいいです。(それ以上は、無理です) 実行すべきは、咀嚼回数を必ずカウントする事です。カウントする事により舌に集中力が生まれます。そして、20回以上噛んだ時の口腔内感覚を覚えて欲しいのです。 それと大切な事は、今まで、あなたが、口に含んでいた量を少ない目にして下さい(80%くらい) 口に入れる量を少ない目にして20回カウントしながら(治療期間中はいつもです)それ以上噛めるなら回数が多い方がいいです。 噛む時は、なるべく舌を動かして下さい。 これが、実際の治療でおこなっている咀嚼についての考え方と、方法です。 結果、目的は違いますが、消化と言う見地からも十分な効果が生まれますが・・口臭治療においては、舌の筋力トレーニングの目的である事を忘れないでください。 これに成功すれば、通常の唾液を出す訓練に入れます。 この咀嚼訓練ができない間は、唾液分泌訓練をおこなっても効果が出ないのです。 この訓練を、最初におこないますが、たいていの人は舌の根っこの疲労や顎のだるさを訴えてきます。 口臭の人は、いかに舌の筋肉の力や機能が低下しているかが分かります。 約2週間ほどすると、不思議な事に、舌苔の付着が驚くほど少なくなっていきます。理由は、食事中の豊富な唾液と舌の運動により過剰の舌苔が除去されるのと新陳代謝が促進し舌が本来の機能を取り戻してくるからです。 この咀嚼訓練は、口臭治療では最も最初におこなってもらい、最後まで続けてもらうもっとも重要な基本的訓練になります。 治療が終わる頃、意識せずにできるようになります。 |