私は自分では気がつきませんが、人前で話をしていると必ず相手が鼻をつまみます。
仕事はデスクワークですので相手が直ぐ近くにいるので、面と向かって話が出来ません。
また、話をすることがとてもいやになります。私が話をすると必ず手で鼻をふさぎます。
もう、何年も続いているので悩みに悩んでいます。医者もありとあらゆるところへ行きました。
自宅の近くの歯科で診察してもらったところ、「口臭はありません歯は全部治療してあります。」とのこと。しかし、翌日職場では臭いがあるとのこと。
それで、内科、耳鼻咽喉科などあらゆる医者を回ったのですが、全然直りません。
意を決して○○大学の歯科口腔外科外来まで訪ねていきましたが、臭いを計る機械で計り、「それほど強い臭いはありません」と簡単に言われました。舌の苔をとってくれました。
こんなに悩んでいなかったら、はるばる○○まで診療に行くことはしません。
それから毎日舌の苔をとっていますが、口臭は直りません。

家族も、「話をしていると、口臭がある」と言います。
ですから、人と話もしたくありません。
どのようにすれば、この口臭を直すことが出来るのでしょうか?悩みに悩んでいます。
どうか、いいアドバイスがありましたら教えて下さい。お願いします。

口臭の治療は、とても難しい物があります。特に初診の段階で他覚的に口臭を認知しがたい場合、しばしば口臭測定器は、口臭を否定するための根拠として使われます。
口臭測定器による口臭の診断は、便利な一面患者さんにとっては、否定されてしまう諸刃の剣の役割を持っています。
このようなケースは、全て、心因性の口臭(心理的、精神的要因の口臭で実体のないもの)と診断を受けてしまい、各科を点々として最終的に心療内科や、精神科を紹介され、カウセリングや、精神科的治療を受ける事になりますが、問題は精神科領域でも解決されないケースが多いです。
 
口臭は、1日のうちでも、あるいは条件によっても、変化するので、その程度を客観的に知ることは難しいです。
また、口臭測定器に反映されない自覚的な口臭もあります。
自臭症の大半は、自分だけが感じている「自覚的口臭」だと思いますが、この治療については、原因は多岐に及び、その方の生活状態や、食生活。他の疾患(特に口腔内乾燥を引き起こしている特殊な疾患や、成人病の境界領域)、性格など複雑に絡んで発生するために、原因の解析がとても難しく、少しづつ原因に迫って行き、辛抱強い取り組みが必要になります。

日ごろの生活のリズムや、食事の内容のかたよりも見直す必要があります。その上で、唾液の不足をいかに防ぎ、唾液分泌を促進でき、維持できるかがポイントになるように思います。
水分を補いつつ、唾液分泌を促進し維持する努力をしてみてください。
 
舌の苔についてですが、あまり取り過ぎないようにしてください。舌苔については多くの誤解があります。適度にあることが健康な状態です。取りすぎて、つるつるの舌にしてしまうと、舌は灼熱感を持ち、さらに口腔内乾燥を引き起こし、口臭を悪化させたり、味覚障害を起こすことがありますので、あまり神経質にならないでください。