放浪する歯医者
歯医者の未来
どの業界も、未曾有の大不況で、大変ですね。
「お医者さんや、歯医者さんは、いいなー」なんて思ってるでしょ
そんな ことないですよ。たいへんなんです。
隣の芝生はいつも蒼く見えます。
特に歯医者さんは 貴方の周りにいくつ歯医者さんあります?........
でも、開業してない歯医者の数となるといっぱいいるんです。
開業できない歯医者さん。開業に失敗した歯医者さん。
なかでも、開業に失敗した歯医者さんは、悲惨です。
けっこう、歳いってたりして、つらいですね...
明日は、我が身かもしれませんが.....
どこも雇ってくれないんです。
よく、こういう人が面接や見学にやってきます。
履歴書を見ると2,3回開業している...
すごいエネルギーだな..と感心します。
履歴書と自己推薦文を見てみると、もっとすごいんです。
実例を一つ紹介します。(プライバシーは伏せますが)
Dr.Aの場合:
過去15年の間に2回開業、ここ2年は、仕事もなくぶらぶら状態
たまに、塾のアルバイトをされています。
「私は、過去15年間平均年収は、2,000〜4,000万ありました。
年平均売り上げは、7,000万ありました。
外科手術、矯正治療、ひととおりできます。
良心的院長のもとで働くことを希望します。
最低条件として手取り給与で、月70万円(税引き)
週休2日、又は、1.5日
家族がいますので、2DK以上のマンションを用意して下さい。
マンションの敷金、月々の賃貸料は、保証して下さい。
着任時旅費、引越し費用を持ってもらいたい。
どう思われますか?みなさん!!
これ、原文どうりですよ。
本当にこのとうりだとしたら
きっと今ごろは、お城のような御殿を立てて
池には錦鯉でも泳がすような暮らしができてるはず
また、こんな条件で雇ってくれるとこらがあれば
私も雇って下さい。...です。
この程度の人がごろごろしてます。
3人面接すると1人はいらっしゃいます。
開業を何回も失敗してうろうろ放浪している先生には
共通したものがあります。世間知らずで、一人よがり、
そのくせ、プライドは、人一倍強い。
歯科医師免許にこだわってしまう。
歯医者の世界以外で30年以上の生活した後に
この世界にはいってみると、実に奇異で滑稽に思います。
童話の「裸の王様」を思い出します。
実は、この現象は他の関連医療業界では
ごく当たり前になってます。
医者や、獣医師、薬剤師、なんて
あまりすぎて、臨床から離れている人はいっぱいいます。
厚生省や、薬品会社、医療器械会社には
臨床を知らない医師や獣医師がごろごろいます
みんな、プライドを持て活き活きされてます
一流の研究所にいきますと、点滴できない先生が
超一流の仕事をされています。
私は、こういうところを転々としてきましたが
歯科医師ほとんどいらしゃいませんでした。
阪大微生物病研究所にいらっしゃった
開業医の歯医者さんで、佐藤先生がおられますが
私たちと一緒に腸管の下痢の発生システムについて
研究されてました。
こういう先生がどんどん増えてほしいですね。!
ドイツでは、プロのタクシードライバーの
歯医者さんもいるとききます。
さまよってる歯医者さん、こだわりは捨てて
広い視野で、他の世界も覗いて下さい。
かく言う私も、いつか歯医者を断念する時に備えて
試行錯誤してます。
明日は、我が身ですから.......
ここからは、戻れません
ブラウザの戻るで戻ってください。