ほんだ歯科には、時々歯医者を転々とする
放浪する子供がやってきます。
カルテには、泣き虫マーク
職員は、直ちに戦闘態勢にシフトします。
6台のチェアーから続々腕利きが集合
他の診療チェアーは先生一人体制。
自分で、アシストしながらの診療。
腕利きの衛生士が2名、
子供担当の医療秘書もスタンバイ!!
女医もスタンバイ
さー、、戦いの始まりです。
「はーい、○○ちゃん、今日は、キティちゃんエプロンで、がんばろうね!」
「ハイ、かがみ見て、先生が、ばい菌マンやっつけるからね!」
あやす事 10分...20分....
ママも大変、最初は、「がんばろうね」ってエールを送ってたのに
何がきっかけかは分かりませんが
突然ママは切れます
(大阪人は、せっかちなんです)
「しばくで!!○○!!」
シーーーん。一瞬の沈黙
ママのすざまじい剣幕に、他の患者びびる!!
作戦変更...小児歯科学ー子供の取り扱いに準拠せよ!
その1.母子分離法
「お母さん待合室でお待ちください。きっとできますから」
「いや、この子は、私がいないとできないんです。」
「お母さんが。いるとあまえますので...」
ママ、しぶしぶ退場。
しかし、受付から首をキリンのように出して、しっかり子供に激励
「ママー、助けてー・助けてー」
(うるせーーー)
(なんにもしてへんちゅーのに!!)
ママ、血相を変えて再入場
キラリッと鋭い一瞥光線発射
「○○ちゃん!大丈夫よ!ママはここにいるから」
(よんでないちゅーに!!
勝手に診療室に入らないで下さい.....ムムム)
小児歯科にはその他、様々な子供取り扱いテクニックがあります。
こういう子供には、全て試していきます。
が、泣き声を聞くとママが割り込んできて、子供は、甘えてしまう。
ついには、残る手段は、強制的手段かな.....
とか思ったら、間髪を入れず
ママいわく
「先生、この間行った歯医者さんで、
ネットかぶせられ 無理矢理やられて
すっかり怖くなって....乱暴な歯医者さんでした!!」
やられて!!
(レイプしてるんじゃないですよ!)
とほほほ....どうすりゃーいいの?
従業員3名ドクター1名がかりで、約1時間奮闘して、
さらの使い捨てコップが2つがおしゃか
先生は、指咬まれそうになって
結局次回に持ち越し
頂く代金は、再診料380円のみ.....
患者の支払額は100円ほど....
(コップ代にもならねー)
こういう時担当ドクターは、泣きたくなります。
で...地下室に駆け込み叫ぶのです。
「このーーーくそーーーがきーーー」
次回は、動物として扱います。
獣医の動物に対する扱い。
目線を低く、ひたすらスキンシップに心がける。
ムツゴロウ先生になろう!!
背丈は、子供の位置に
お手てを..お顔を..おみ足を..
我が子のように愛撫する。
そして、ゆっくりと、その動物の言語で話し掛ける。
もちろん、まるごしで...
しっかりと目を見詰めて...
飼い主さんと一緒になって
トントンしてあげがら、手をしっかり握ってあげ
時には、先生が患者になってみたりして
やがて、その子は、穏やかに、
眠るように治療させてくれるようになります。
ほんだ歯科で、できなかった餓鬼は、一人もいません。
(ほな、最初から そないしろ!って)
でも、一応、人様の子ですから、
小児歯科学のセオリーどうりに扱っていきます。
人として
大概は、それで十分なんです。
ところで、みなさま、餓鬼って見たことあります?
見てみたいですか?
見ない方がいいと思いますが
どうしてもご覧になりたい人は、ここをクリックしてください。
(心臓疾患をお持ちの方は、決してクリックしないで下さい)
ここからは、戻れません