ほんだ歯科 電脳共和国



まめこんのおうち


私がほんだ歯科を選んだ理由(わけ)・・・・・・は。
それは平成10年1月末のこと。

出張先の札幌で、「鮭の切り込み」なる珍味に舌鼓を打っていた時、軟骨をかみ砕きながら、左下の奥歯にかぶせてあった金属が、カランと取れてしまったのでした。
「歯は放っておいては治らない」を痛感している私。
そして「歯医者は職場の近く」が持論の私。早速リサーチを開始。
当時は、知人もいなかったので、頼りになるのは自分の野生の勘のみでした。

何しろ、どこに行っても質問攻めにしたあげく、気に入らなければセカンドオピニオンを求めるタイプの私。

おまけに、患者に対する接遇も、非常にうるさい。
職場の人間関係まで想像出来るような所には、通院する気がないのです。

ほんだ歯科は、通勤路にあったので、毎朝毎晩、前を通過していたのですが、玄関に貼ってあるクレジットカード取り扱いステッカー(それも数社)を見て、『ここん家は、かなりボッタくるに違いない。高額治療だからカード可なのだわ』と思い続けていました。

ある寒い朝、ちょうどほんだ歯科の前を通りかかったときに、出勤してくる女子スタッフの会話が耳に入りました。

「おはよう!寒いねぇ〜。今日も頑張ろうね!!」
なんとまぁ、そのさわやかな事。
『女の子が、朝、かくもさわやかに出勤して来るって事は良い職場にちげぇねえ』と判断し、その日に予約しました。

初診にあらわれたるドクター。『若い。アルバイトか?』

パノラマ写真を見ながら「あぁ、神経とっちゃってる歯が多いんですねぇ」

過去数回、ジプシーしてきた歯医者で言われ続けたこの言葉。

だって痛いのは二度とゴメンって思うくらいの歯痛ラッシュだったから、全部取ってくれって、頼んだことがあるんだもの。その昔。

ハイハイ、わかってる、わかってます、神経はとらない方がいいんですよね。
どこかかたくなな私でした。

かぶせは、欠損がなかったので、そのまま使えたのですが、(これも「あぁ、もうだめですね。作り替えましょう」なんて言われると思っていた。)

歯の方がすこぉしだけずれてしまったので、金属の調整をすることになりました。

この後が、決定打になったのであります。

ドクターが削った金属を「これで良い?」と見せてくれたのです。

『かっこいい!!』

あ、誤解のないように。

半顔が隠れる大きなマスク着用のドクターの顔が、どんなもんかはわからない。

かっこいいと思ったのは、そんな素人が見たところで判断つかないような、削ったかぶせの仕上がりを「これで良い?」と聞いてきたこと。

『この人、自分の仕事に自信あるんだわ。すごい!!』

そのときの所見では、特に問題のあるところは見つからなかったので、「何かあったらその時来てください。」「はい、また来ます。」

すっかり射抜かれてしまった私でありました。

そして、約1年後。平成11年1月末、今度は沖縄出張で、泡盛をガバガバ呑んで、ご機嫌で大騒ぎの翌朝、歯痛で目覚める。

「ううっ、これは危険」早速予約を入れました。

再診であらわれたのも、くだんの若いドクター。

「どうしたの?痛くなっちゃったの?」
『まさか、覚えてないよね、一年前だし』

接遇テクニックの一つだとしても、トラブルを抱えての来院時に、

顔なじみのように親しく声をかけてくれれば、こちらも話しやすいというモノ。

その若いドクターが、実は歳も対して違わぬ副院長と知ったのは、掲示板デビューのあとでした。

初診の動機になったのは、女子スタッフの明るい出勤風景。

再来の動機になったのは、副院長の自信に裏打ちされた技術。

どちらも、院長の歯科医療に対する前向きな姿勢が、スタッフに反映されているのだな、と思っています。

いつのまにやら出入り商人になってしまい、いまや、自分もほんだ歯科のスタッフになったんではないかという錯覚さえおこしがちな日々であります。



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