地下室－歯医者さんが使う怪しい歯科用語辞典

奥の深い言葉です。
いくつかの使い分けをしています。

①その歯の神経が生きているのか死んでいるの
かを確かめたい時。
歯が痛い、噛んだら痛い場合でも、
神経が死んでいても起こることがあります。
その場合はを削っても痛くなく
逆に歯に穴が空いたとたんに
痛みが楽になる場合があります。
逆に生きている場合は痛い。
見ためやレントゲン診断で区別
できない場合に使います。

②虫歯などで歯を削る場合、小さい場合は麻酔
注射のほうがかえって痛い場合があります。で
きたら麻酔はしないほうが望ましいわけですか
ら麻酔の必要性の判断に迷う場合に使います。

この場合、患者さんが手を挙げたら
麻酔を打たれることになります。
痛みは、感じ方が千差万別で
削る機具の音を聞いただけで
手を挙げる人もいます
かなり痛いはずと思っても平気な人もいます。
それほど、痛くないのに痛い真似は
しないほうが得策です。

③気休めに言う場合（社交辞令）

この場合は、たとえ患者さんが手を挙げても無
視しゃべれないことをいいことに“もうすぐで
すから、ちょっと我慢してください”とか言わ
れて痛い思いをすることになります。ただ、少
しだけ弁護しますと瞬間痛いけどじきに楽にな
ると言うケースの場合痛いと言う訴えを無視す
ることがありますが、ついつい後少しとか思い
つつ虫歯を削るのに夢中になっている無神経な
先生もいます。

“あっ！”	①緊急事態が発生した場合に思わずでる感嘆詞。狭い口の中で歯を削ってたり外科をやってたりすると患者さんが反射的に動いたりすると、とんでもないところを切ったりする危険性があります。なるべく、じっとしてたほうがいいのですが生理的な反射がありますので。先生は気をつけなければなりません。 ②うっかりミスをした場合、もしくは、しそうになった場合に使う感嘆詞。この場合は、結構やばいです。歯科の薬は刺激性が強いからです。またよく似た薬品が同じようなところに並んでいますので．．．この感嘆詞の後で急に消毒したり洗浄したりするとかなり怪しい。 ③仕事中にほかの用事を思い出した時にも使われる。ほかの場合にも思わず発せられる感嘆詞ですがあまり気持ちのいいものではありません。先生と言えども人間ですからちゃんとした説明のある先生は正直者の先生だと思って、許してあげてください。くれぐれも、患者側から　“動いてすみません”とか謝ることは、ありません。偶発的な事故から患者の安全を確保するのは医師としての義務ですから。ドクターも超ベテランになるとこういう低次元の感嘆詞は発しません逆に“動いたら危ないがな．．．” とか患者に責任を押しつけたりされたらそんな場合はけつまくって怒りましょ！
“あいておいてください” “あけといてください”	しばらくのあいだ口をあいたままでいてもらう時に使います。口の中を乾燥状態に保っておく場合や、針のような器具が、口の中にあって口を閉じると危険な場合に、指示されます。スタッフの皆さん、用事が済んだら速やかに “お口を閉じてもいいですよ”と声をかけてあげてください。正直な患者さんは、声がかかるまで口を開けつづけておられる律義な方がおられます。一部の人にとって、口を開けたままでいることは、とても、苦しいことなんです。ずーと開けられたままでいて、あごが痛くなったり、閉まらなくなったりした患者さんを知ってます。
ア充（あじゅう）	虫歯の治療で、削った穴にアマルガムとよばれる水銀からなる合金をつめること。この治療法は、保険で認められていますが、ほんだ歯科では実施していません。なぜなら、ドクターは、自分が治療を受ける場合ア充して欲しくないからです多くの場合てんこ盛りになっていたり耐久性がないためはがれて、また虫歯になっていたりでよくないと思うからです（特に奥歯）１２％金合金を使った金パラのインレーと呼ばれるもので修復してます。
アーンして	歯医者さんは、時々このような幼児語を使います。 “口を開けてください”というよりも、やさしく聞こえ、わかりやすいですね。もっとも子供に、主として使いますが．．．子供みたいな怖がりの大人や、がんこなおじいちゃん、おばあちゃんも、こう言ってあげると貝のようにつぐんでいたお口も、少しづつ開けてくださいます。あっ、それから、かわゆい女性にも言ったりします。
アンダー	英語の under です。先生同士の会話に出てきます。 “何ミリアンダーです。”という風に使います。神経の治療では、まず、針のような機具（リーマー，とかファイルとよばれています）で、神経管の、長さを測るのですが、測ってみて実際より短いことを言います。逆に実際よりも長いことをオーバー( Over )と表現され、ちょうどのことをジャスト（ just ) と表現しなす。“ぴったしや！” という先生もいます。わかりやすいですね。アンダーやオーバーの場合レントゲンなどで確認後、修正して実際の長さを決めます。アンダーやオーバーのまま治療を続けると神経治療終了後に、噛んだらなんとなく痛いとか、腫れてくるというふうに、治療結果が思わしくないことが多いです。オーバーが一番悪いです。たいがい、悪くなっていくことが多いです。アンダーは、比較的やり直しがききます。アンダーのことをショート（short)と表現する先生もいます。まれに、歯の根っこの先の状態が悪かったり、神経管が閉塞していたりする時、アンダーのまま治療して差支えない場合もあります。神経管の長さの測定は、神経治療の最初に行なわれる大事なステップです。この時は、アンダーとかオーバーという言葉に注意してください。
" 痛かったら、手をあげてください。”	奥の深い言葉です。いくつかの使い分けをしています。 ①その歯の神経が生きているのか死んでいるのかを確かめたい時。歯が痛い、噛んだら痛い場合でも、神経が死んでいても起こることがあります。その場合はを削っても痛くなく逆に歯に穴が空いたとたんに痛みが楽になる場合があります。逆に生きている場合は痛い。見ためやレントゲン診断で区別できない場合に使います。 ②虫歯などで歯を削る場合、小さい場合は麻酔注射のほうがかえって痛い場合があります。できたら麻酔はしないほうが望ましいわけですから麻酔の必要性の判断に迷う場合に使います。この場合、患者さんが手を挙げたら麻酔を打たれることになります。痛みは、感じ方が千差万別で削る機具の音を聞いただけで手を挙げる人もいますかなり痛いはずと思っても平気な人もいます。それほど、痛くないのに痛い真似はしないほうが得策です。 ③気休めに言う場合（社交辞令）この場合は、たとえ患者さんが手を挙げても無視しゃべれないことをいいことに“もうすぐですから、ちょっと我慢してください”とか言われて痛い思いをすることになります。ただ、少しだけ弁護しますと瞬間痛いけどじきに楽になると言うケースの場合痛いと言う訴えを無視することがありますが、ついつい後少しとか思いつつ虫歯を削るのに夢中になっている無神経な先生もいます。
“痛かったら言ってください” または、 “痛くないですか－－？”	ふざけてますね。口あけているのに言えるわけないやろ！一応言ってみるだけバージョン。習慣的に使う先生が多い。それでも、削られながら“うぐうぐ”とか言ってる患者さんがいますが。
”痛くないですよ”	こわがりの患者さんや、子供の患者に使うリップサービス。実際には、少しは、痛いこともありますが。暗示をかけます。こう言われたからといっても必ずしも無痛の保証はありません。あくまでも、気休めと思ってください。
いちばん（1番）	歯医者では、仲間うちでは前歯とか、奥歯とか言う言い方はしません。左右対称にして前歯から奥歯に1番から８番まで番号をつけて呼んでます。切歯（前歯）が1番2番、犬歯が3番、小臼歯が4番と5番、大臼歯が6番と7番で親知らずが8番です。歯医者にいったら“この辺が痛いんですけど”とか言わずに“左上の4番あたりが痛いんですけど” とか言ってみてください。
いんしょう（インプ）	けったいな言葉ですね。印象と書きます。 “印象しといて”とか “印象とってください” “印象を練ってください”という風に使われます。多くは、仲間内や、スタッフ間で使います。歯医者にしばらくかかってれば、１回は聞く言葉です。ちなみに、小辞林（国語辞書です）では、 ①対象が心に与える直接の影響 ②深く心に感じて忘れられないこと。とあります。歯医者以外では使わない言葉ですね。歯科では、お口の中の型を取ることを言います。英語では、型を取ることをImpressionと言いますが日本語では印象と訳されます。本来型を取ると言う意味もあったのですが誤訳され、そのまま定着したのでしょう。ひょっとしたら、翻訳する時シケ単、とか赤単を使ってたんでしょうか？同義語として、“インプ”があります。
インプラント	インプラント(Implant) とは植え付けるということを意味し、歯科の領域ではインプラントは一般的には人工歯根治療のことを示しています。　ふつう歯を失なった場合には、ブリッジ（残った歯を橋渡ししてつないだもの）や取り外しの入れ歯を歯ぐきの上にのせます。インプラント（人工歯根）治療では失った歯のあご骨に人工の歯根を埋め、その上に人工の歯を固定します。誰でもがこの治療を受けられるとは限りませんただし、安全性に関しては、ドクター間でも、賛否両論で、夢のような広告と同じくらい批判的著作も出てきました。医療裁判やトラブルも多いのもインプラントです。インプラントを希望される場合しっかりとした医療機関で治療を受けてください。ほんだ歯科では、どうしても希望される患者に対しては、専門家が行ないます。
インレー	治療後の穴を修復するちっちゃなかぶせ。歯のかみ合わせの面にある銀色のやつ。素材としては、プラスチック（ＣＲ），銀、等がありますが、金パラという貴金属歯が錆びることなく優れた素材だと思います。虫歯の治療で、インレーをする時は、“金パラでやってください”と言ってください。
う蝕	ウショクと読みます。汚職（おしょく）に似てますね。こちらは政治家です。う蝕というのは虫歯のことです。虫歯といえば分かりやすいんですが、わざと難しい言い方をします。同じ意味でカリエスというのがあります。英語バージョンです。
エキスト	こわい言葉ですよーーーーこれは、歯を抜くという意味です。この言葉を聞くと歯を抜かれます。先生同士の会話例 “患者さんは保存希望なのですが．．．” “状態からして、保存の難しいエキスト症例ですね．．．” “どうします？” “ふーーーむ、とりあえず消炎して、インフォームドコンセントできてから、エキストしましょう” あるいは、スタッフに “エキストの準備してください”というふうに使われます。英語の Extract(抜く）からきています。こういうことにならないように治療は早期発見早期治療が一番です。定期的な検診を受けるようにしましょう。歯は抜けたり抜かれたりするともう生えてきません。余談ですがサメ類は歯が抜けても何回も生えてきます。歯医者嫌いの人は、今度生まれ変わる時はサメになってください。
衛生士	歯科衛生士のことです。歯科の看護婦さん的役割を果たします。歯石を取ったり、歯ブラシ指導や、歯科医師の診療補助的役割を行ないます。専門的知識と高い専門技術を要求されるため、国家資格を持って業務にあたります。歯医者にいくと女子スタッフがいますが、衛生士と助手は明確に区別されるべきです。自分の歯石を取っている人が、衛生士であるかどうか区別できる場合はいいですが、区別できない場合は、確認してください。資格のないアルバイト助手（ど素人です）に、スケーリング（歯石を取るここと）をさせている歯医者がよくあります。これは、違法行為です。衛生士が歯石を取ったり、指導を行なう場合に限り、保健請求できます。しかし、高い給与水準である衛生士をたくさん抱えることは、難しくなってきています。衛生士を雇うと監督官庁に登録します。そうして、初めて衛生士業務に伴う保険請求が、可能となります。そこで、一部の悪徳歯科医院では、給与水準の高い衛生士を一人だけ雇い入れ、後は、給与の安い助手を何人かやといいれ、助手に歯石を取らせ、衛生士が実施したことにして請求されます。だから、どこの歯医者も衛生士は、一人は、欲しがります。もしそのような請求があった場合、不正請求の可能性があります。自分が、歯石を取ってもらった場合は、その人がドクターもしくは、衛生士であることを、必ず確認してお金を払ってください。明らかに、歯石を取る行為は、医療行為です。また、そういうことを知らないで、衛生士でもないのに、歯石を取らされている歯科医院の職員の方、あなたは、不正の片棒を担いでいることになりますよ。素人が行なう歯石除去は、ほとんど効果がなかったり、逆にはぐきの腫れる原因を作ったりします。歯医者を選ぶ時は、しっかりとした衛生士のいるところを、選んでください。（衛生士の実態）ここで、日本の衛生士の実態に触れます。衛生士の存在は、一般の人には、かなり認識が低く社会的地位は、低いのが実態です。そのわりに、衛生士は、プライドばかり高くて、実力のない人が多いです。このような、どうにもならない衛生士を生み出すのは、歯科医院側にも責任があるようにも思えます。つまり、衛生士を上のような理由で、実力がなくとも雇い入れるため、また、人手不足で賃金が高いため歯科医が甘やかし、教育をしません。変に専門的教育を施すと、自分たちもなめられ、もし、不正請求でもしてたら、首になった時不正がチクられることがあるからです。衛生士からの監督機関への密告や、内部告発が不正発覚の、理由としてトップにあります。不正を知っている衛生士の皆さん、多くの真面目な歯科医院や、いい医療を行なっている人のために、また、不幸な患者さんのためにも勇気を出して、不正を告発してください。衛生士も不幸な職場環境があります。実力があり、やる気のある新人も、歯医者に勤めてみれば、助手と同じ扱いを受け、長年スケーリングの真似事をしている助手になめられたりして．．．これじゃ、人材は、育ちませんし、やる気も失せます。そんな歯医者は、とっとと辞めて、ほんだ歯科にきてください。歯科医師と対等で専門的仕事ができます。歯周治療(歯槽膿漏）では、患者ごとに歯科医師と衛生士がチームを組んで治療や予防，指導，メインテナンスにあたります。高度な教育システムとスペシャリストとしての仕事が待ってます。
エンド	仲間内では“エンドしょうか”とか“エンドの用意をしてください”とか“この歯は、エンドしたほうがいいね”とか言う風に言われます。ＥＮＤじゃーありません。終わるんじゃなくて、これから始まるんです。英語のEndodontic treatment(歯内療法）からきています。つまり、神経の治療のことです。治療回数は何回かかかります。こう言われれば気合いを入れて通い続けましょう。
縁下	えんかと読みます。ほとんど仲間内で使います。 “歯肉縁下カリエス（歯ぐきより下にある虫歯の意味）” とか“歯肉縁下歯石”というふうにつかいます。要するに歯ぐきの境目より下。という意味です。賢明な皆さんならおわかりかと思いましますが、歯ぐきから上は縁上（えんじょう）と言います。
オーバー	アンダーの反対語
オンレー	インレーの大きいものです。かみ合わせの面全体に金属がきます。