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口臭関連情報

口臭とその治療にまつわるトピック

市販口臭チェッカーについて

一般的に市販されている口臭チェッカーは概同じようなしくみになっています。これは医療器具ではないので、あまり深刻に考えないでいいです。もしも利用価値があるのなら、ほんだ歯科でも口臭測定器として使います。実際の患者では、これを山のように買い込んでいた人や(いくつもいくつも、値が異なるので、故障ではないかと思って買ったそうです。)又、この測定器の値に悲観して、手首を切って死に切れずにほんだ歯科に相談にやってきた若い女性もいます。

したがって、このような、市販測定器の値に疑問を持ったり、不安に思ったときは、1人で悩みだすと精神的問題に発展してしまうことが多く、必ず歯科医のアドバイスを受けるとか、専門家の診断を受けることが重要です。 もっと精密な、口臭測定と称されている ハリメーターなどの精密機器ですら、特殊条件による特殊ガスを測っているに過ぎず、その測定値の意味を考えることは高度な知識と経験が必要になります。

この仕組みは半導体を用いた一種のガスセンサーです。非常にラフな構造になっています。このガスセンサーは対象とするガスに対する抵抗性を見ますが、ある特異ガスについてはある程度の推定は可能かもしれません。したがって、アルコールなどに特化されている場合は、ある程度の推定が可能かもしれません。警察の飲酒検問でもこのタイプに似たもっと精密な測定器でアルコールをチェックしますが、決してこれだけで取り締まらずに、このタイプの測定器で引っかかった人はパトカーに乗せられて改めて、検知管を使ったガス検知器でさらに精密にガス測定を行って検挙します。このタイプの測定器はあいまいにしか出ないからです。

しかし ある特定のガスについては、ある程度の推測ができる程度です。(さらに精密機器である場合) しかし、口臭ガスとなるとそんなに簡単にこのタイプの測定器では推定すらできません。
なぜなら、口臭ガスはいろいろなガスの集合体で、単に揮発性硫黄ガスを測っても測ったと言えないし、揮発性硫黄ガスと言っても含まれるガスの種類は非常に多く、特異的な検出はこのレベルの測定器では不可能です。

仮に、揮発性硫黄ガスを測定するとしても現在の工業的技術水準では、ハリメーターやブレストロンのような非常に精密な技術を必要とします。我々が、そのためにだけ用いる同様の検査機器は、少なくとも数十万円もします。大学では数百万もする分析装置を使用しますが、それでも、当てにならないのです。値段で比較はできないのですが、非常に精密で測定条件もシビアーです。これほど精密であっても、すぐに、口臭以外の要因に作用されるからです。

ほんだ歯科でも、これと同じシステムで、もっと精密に判定できる工業的に使用される測定機器を連動して試験的に測定していますが、実際の口臭と相関性を持たないこともあり、まだまだ、これだけで口臭の有無を診断するには無理があります。これは、センサーそのものの感度も問題ですが、口から吐き出される息をそのまま吹きつけるために、水蒸気の影響を受けてしまうためにほとんど、市販の口臭測定器では実際の検査では使い物になりません。ほんだ歯科では、同じタイプの測定器開発も行っていますが、水蒸気の影響はすべて排除していますが、まだまだと思います

医療器具ではないので、その程度のものであると思って、あまり深刻に考えないようにすることです。不安であれば、とにかく、歯科医に相談してください。

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