- むし歯や歯周病と口臭の関係
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むし歯や歯周病と口臭の関係
歯周病は病気なのか?(歯周病に対する考え方)--口臭を起こさず歯医者に歯を抜かれないために--
このようにして、自分の内部の菌によって、病的になっていく場合は他の感染とは異なり、日和見感染と呼ばれています。 (もっと詳しく!) 歯周病の病態を細菌学的な話を分かりやすくしてみましょう。 歯周病はほかの病気とは全く異なるものです。例えば、コレラという病気(腸管感染症)は、コレラ菌という普段人間の体内には決していない病原菌が、口から取り込まれて、通常は胃などで殺菌され問題ないことが多いのですが、大量に汚染した食べ物などを介して腸管にたどり着き、そこで定着した後に増殖を繰り返し、その毒素によって腸管壁が壊滅的な打撃をこうむり、下痢が発生し体の水分が全部出てしまい、最終的に脱水症状を引き起こして体内のイオンバランスを失い死にいたります。病原菌が口から入ったとしても、この定着という現象と、増殖が起こらない限りは感染を受けることはありません。 したがって、初期の段階で抗生物質などによって、コレラ菌を撲滅すれば急性大腸炎は完治します。あるいは、定着したり増殖するメカニズムをブロックできれば発症しません。 しかし、同じようにして細菌感染によって引き起こされてしまう、歯周病の場合は、コレラ菌のように外界から進入したものではなくその原因となる歯周菌は元々口の中に自分自身の味方の菌として共生している常在細菌なのです。 人間以外の動物の場合は、うまく共生が働き、嫌気性菌である歯周菌が口の中に定着しているために、外部から食事から取り込まれる非常に危険な嫌気性菌群から身を守っています。
では、どうして、一般の動物は歯周病に陥らないのでしょうか? 例外は、人間に飼われているペットの犬や猫です。彼らは人間と同じ宿命を背負うからです。不自然な食べ物と、異常に発達した医学のせいで、不自然に長生きするためです。
したがって、一度は病的状態を克服しても、その後も、歯周菌は常在細菌として存在するし、老化によって免疫力は低下していくので、一時的に病的状態が克服できたとしても、そのままでは、また再び病的状態(歯周病)に陥いる運命にあります。歯周病の治療後は、専門的な管理を続けていかない限り、再び歯周病になりやすいのです。 |