口臭について
人のしぐさについて
口臭で悩む人は、他人が口や鼻に手を当てるしぐさを見て、自分の口臭に反応している=自分が臭い・・と考えます。 ほんだ歯科には、虫歯や歯周的問題を抱えた一般患者(普通の歯医者の患者)と、口臭外来の患者が2:1くらいの割合で来られます。一般歯科治療を受けている、患者の大半の人に、他人を不快にする口臭はありません。またそれほど悩んでいません。(当たり前ですが)もっとも、非常に重症の歯科的疾患がある人は、十分会話状態で臭いですが。 これらの一般患者に接して問診する時、ほとんどの人は、口や鼻に手を当てたり、会話中に反り返ったり、目をそらしたり、うつむく人はいません。 しかし、口臭外来の患者は、2人に1人は口や鼻に手を当ててしゃべられるので、私はとても不安になります。(理由は、わざと私の息が届くように、とても近い位置でしゃべるからです。理由はどのくらい患者の口臭が会話によってわかるか知りたいからです。わからないときはどんどん近くなってしまうのです。)そこで、「私の口臭がくさいかどうか?」尋ねますが、今まで私の口臭が臭くて反応したと答えた人は皆無です。「自分=患者の息が臭いかもしれないので、私にかかってはいけないと思って」と言う答えが一番多いです。私は、それとなく会話距離での患者さんの口臭を感じようとしているので、逆効果ですね。ほんだ歯科は、どんどん口臭を積極的に撒き散らしても良い空間なのです。それなのに隠そうとするのです。(=何しに来たん?と言う感じです。)。口臭が気にならない人から見れば、口や鼻に手を当てている人は、「この人は、よほど口が臭いのかな??」と思ってしまうのです。口臭外来の患者さんにはそういう雰囲気が漂っています。口臭治療をやったことの無い先生の中には、口臭外来の患者を診て「不気味」に思う先生もいるくらいなのです。自分から「私は口臭があります」と言うサインを出しているように見えるのです。 あるいは、あなたの周囲の5人に1人位は、あなたのそのしぐさ見て、フリーズしてしまうでしょう。そして、やっぱり自分がくさいのだ・・・とショックを受けるのです。そして、ほんだ歯科にやってきてこう訴えます。「Aさんとしゃべると、Aさんは臭そうに、鼻や口に手を持っていきます。したがって、私の口臭は非常にきついです。」と・・逆に5人に1人は、自分の口臭を絶えず気にしているので(意識調査結果によると)、日本人の5人に1人は、絶えず口や鼻に手を当てながらしゃべる癖を持っています。 気にしていない人は、そんなしぐさは目に入りませんが、口臭で悩む人は、じっと、密かに息をするたびに周囲に目を凝らして、誰かが反応していないか?観察を続けるので、すごく目に止まるのです。 もしも、あなたが誰かと会話する時、相手の人が常に口や鼻に手を持っていくしぐさに遭遇すれば、平気でおれますか?確率的に5人に1人は 会話中やふとした時に鼻や口に手を当てる人が多いのです。 あなたの出会う5人に1人は「常に自分の口臭を気にしている」人であることを、よく覚えておくといいでしょう。もしあなたが口や鼻に手を当てながらしゃべる癖を持っていると、あなたとしゃべる20パーセントの人に、不快な思いや、不安を与え、残りの80パーセントに人からは、あなたにたとえ口臭がなくても、口臭のある人であるということを印象付けているのです。 |