唾液
水分補給と唾液に含まれる酸素について
したがって、水を口に含み少し飲んだことで、水の効果が残っている間に、すぐに、密かに舌をよく動かし、サラサラした唾液を確保するのです。このサラサラした唾液は、非常に口臭に対して有効なのです。水とは比較にならないくらい保水性があり、殺菌作用もあり、新鮮な唾液には豊かな酸素が含まれるために、口臭を引き起こす細菌は活動できなくなり、口臭ガスの発生が止まるのです。 ただ、水を飲むだけでは、水分摂取過多になり、電解質を失うので疲れやすくなったり、むくみができたりします。水を飲んですぐに唾液に還元しなければいけません。唾液原料として水は最適です。 口臭に一番有効なことは、唾液に豊かな新鮮な酸素があることです。いくら、空気を吸っても空気中の酸素は唾液には溶けません。分泌された直後の唾液に酸素は含まれます。でもすぐに古くなって、口の中の好気性細菌によって消費されます。したがって、きれいな唾液の流れが止まってしまうと、唾液はすぐに酸素不足になります。こうなると、口の中の嫌気性細菌が活動するので、口臭ガスが生まれます。
したがって、口臭を引き起こさないコツは、いかにしてサラサラした唾液の流れ(安静時唾液流)を作り出すかがポイントになるのです。
この安静時唾液流が豊かな人は、容易なことで、口臭を作らないのです。ちょっとした虫歯があっても、歯磨きがいいかげんでも、口臭を引き起こさない人はこの安静時唾液流が常に確保できているからなのです。子供や赤ちゃんです。 この安静時唾液流は、心配事がなく、楽しい気分で、しゃべったり、うたったり、ぼーっとしている時に出てきます。 だから、いいかげんな人とか、あつかましい人とか、楽観的な人とか、子供っぽい人は、いつも悩まないので、口臭が起こりにくいです。こういう人はストレスにも強いです。 逆に、いつもびくびくしていたり、不安を持っていたり、回りに対して気配りばっかりしている人や、人に迷惑をかけることを著しく恐れる人や、常に自分がよく見られていたいという人や、おおざっぱでなく几帳面で、完璧主義の人など、神経質な人ほど、この安静時唾液が確保しにくく、わざと緊張した口を作り出すために、すぐに余計な口臭を作り出します。 |