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口臭関連情報

唾液

泡の唾液と口臭


体の機能は自分の意志に関係なく、無意識に行われている機能があります。この機能は、自律神経系という神経系でオートマチックにコントロールされています。
自律神経系は、大きく分けて二つのモードがあります。

緊急モード:
危機が迫った時 これは、精神的に不安を覚えたり、とっさに危険が迫ってくると瞬時に切り替わるモードで、交感神経が作動します。このモードになると、サラサラした唾液は分泌が抑制され、代わりにネバネバしたアワ状の唾液に変化します。よく、びっくりした時に「アワを吹いた」と言いますが。本当に緊張してしまうと唾液はアワのようになってしまいます。しばらく続くと、誰でも、緊張時口臭に発展し、時に他人が不快なレベルにまで発展しますが、通常はこの状態は長続きせず、くたびれてリラックスモードに移行します。

リラックスモード:
リラックスしている時 身体がリラックスしている時で、おいしくご飯を食べている時や、お風呂に入っている時や笑っている時は誰でも最もリラックスした状態になります。普通は一日の大半が、この状態です。この状態では、副交感神経が活発に働きます。唾液は、サラサラした状態になって、口の中は潤った状況になります。口腔内の免疫も活発に働くために口臭が起こりにくい状態です。

したがって、サラサラした安静時唾液を確保するためには、精神的にリラックスすることが一番近道です。
しかし、常に精神的に緊張している場合でも、唾液分泌の原理を知ればある程度、自分の意志で克服したりコントロールすることが可能です。口の動きは、ある程度訓練すれば、自分の意志でどのようにでもできるからです。

緊張を感じて、ネバネバしてきたら、自分の意志で口腔内の緊張状態を解除して、無理やり唾液を出すことを行えばいいのです。
しかし、そのためには、十分な舌の運動機能や咀嚼筋の運動の運動能力、水分、などが必要で多少の訓練が必要です。複合的に取り組む必要があり、人によっては、基本的舌の運動機能を先に引き上げておくことが必要であったり、水分代謝を訓練する必要があったり、唾液分泌を抑制する習慣(緑茶の飲みすぎや口呼吸など)を是正する必要があったり、まちまちです。
具体論は、このホームページにたくさん書いています。取り組み方は、それぞれの人の能力や状態によってシステム的に取り組むことが必要になります。

通常の人たちは、一日の大半を副交感神経支配のリラックスモードですごしています。このモードでは、免疫力が高く働き病気になりにくく、気分のよい状態です。口臭は非常に起こりにくくなります。
多少の歯科的な問題があっても口臭が起こらないのはそのためです。 リラックスモードが長ければ寿命も長くなります。癌も発生しにくくなります。


しかし、口臭などで一日中不安を持っている人は、一日中緊急モードで、この場合は血液中にアドレナリンが放出されて全身を駆け巡るために、体中の臓器がおかしくなっていきます。(この状態を自律神経失調とよびます。)

こうなると、全身の機能がうまく働かなくなり、色々な症状が出てきます。疲れやすく免疫力も低下して、色々な病気にかかりやすくなるし口の免疫も下がるために歯科的な問題がなくても口臭が発現します。
長い時間が続くと癌になりやすく寿命も短くなります。したがって、このようの状態が続く時は、口臭に対応すると同時に速やかに、心療内科を訪ねて緊張を緩和することが重要な場合があります。
心療内科では口臭を直すのではなく、口臭に影響を与える自律神経的問題を専門的に精神面からコントロールするのです。

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