胃の内容物が口臭の原因になることはありえません。
口臭は、口呼吸するときに発生するものですが、このような状態のとき、口から胃に通じるルートは閉鎖され、気管につながるルートとのみつながっています。
これは、解剖学的な人体の構造が、そのようになっているからです。
会話する時は全て口呼吸なので、したがって、口臭は通常会話時に発生します。それ以外で口臭が発生する場面は、無意識に口呼吸をしている時です。口臭は、口腔内から発生するものですが、口腔内ガスに、肺におけるガス交換によって発生する臭気=呼気ガスがミックスします。
食事性の口臭は、例えばニンニクに含まれる臭い物質が血液に取り込まれ、肺でガス交換されて呼気として出たり、血液から唾液に溶けこむことによって発生するもので,胃から起こるものではありません。このような食事性の場合は、臭い物質は汗にも混じりますし、おしっこにも含まれます。決して胃から起こるものではありません。
第一、食事をすると約1時間もすると胃内は空っぽになり、いつまでも胃の中に食べたものがあるわけではありません。ただ、慌ててたべる癖や良く噛まないで食べる習性のある人は、食物と共に大量の空気も飲みこみ、胃の蠕動運動に伴いゲップの形で胃からガスが発生する事がありますが、これは口臭と区別するべきです。
一般に「クチャクチャ」言わせながら、口の中の内容物が見えるような食べ方をする人(犬食い)は、胃からの口臭(慢性的な食後のゲップ)を訴える人が多いそうです。
(食後の口臭を訴えるタイプの人にも多い習性)このような人は、口の中にいれる量を、いつもより少ない目にして、口をつむりながら、20回以上噛むようにすると、かなり改善するということです。
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