体の病気などとの関係
口臭と尿の臭気の関係
ニンニクを食べるとおしっこはニンニク臭くなるし、カレーを食べるとおしっこはカレー臭くなります。二日酔いの朝のおしっこは酒臭いです。これらの食事によって血液由来の呼気性臭気を引き起こします。同様にして、代謝異常や内分泌異常などの内科的疾患による呼気性臭気を持つ人の尿にはその人の口臭と類似する特有の臭気があります。例として糖尿病の人の呼気には尿と同じ臭気があるし、ケトン尿症の人は呼気と同じケトン臭が尿臭にもあります。生活のリズムを狂わせた自律神経失調の人の特有の呼気性臭気の場合も、同じ臭気が尿からしています。 呼気性臭気と同様に体表から感じる臭気や尿の臭気が同じ臭気である事は、人間以外の嗅覚の発達した動物では、尿の臭気だけで特定の個体判別に利用しているし、尿の臭気鑑別によって自分の縄張りを監視しています。犬は常に尿の臭気によって、自分であるか他人(自犬であるか他犬・・・かな)であるかを区別しています。これは皆さんも観察される事だと思います。 尿の臭いを調べる方法は紙コップにとって、その上で手をひらひらさせて間接的に臭いを嗅ぐといいでしょう。直接においを嗅ぐとアンモニア臭が強いために、よくわかりません。 内科医は尿の性状を非常に重要にしています。歯科の先生で口臭検査に尿検査を導入している先生はないと思います。ある大学の口臭外来の先生がほんだ歯科で尿検査をしている事を知って講演で笑いものにした事があるくらいです。そんな先生には患者の尿をかいでみる勇気はないし、呼気性口臭も治せないでしょうけど・・・。
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