体の病気などとの関係
STD(性感染症)と病的口臭
膣内と口腔内は似たような常在細菌が存在し、膣や外陰部の常在微生物も口腔内に定着性を持つ微生物が知られています。したがって、不特定多数の女性とのセックスでは、STDが口腔内感染することが知られています。 昔、旧厚生省で医療行政を行っているころ、サーベイランス(疫学調査)で、赤痢菌の口腔内感染の報告を受けたことがあり、調査の結果不特定多数の女性とのアナルセックス(肛門セックス)によるものという調査報告を見たことがあります。この時感染症の研究家の間で、赤痢菌もSTDに加えるべきという議論がなされたことがあります。従来STDは性病と呼ばれていましたが、感染症という概念になってから拡張されました。このような性の多様化は、今までに遭遇しなかった問題を引き起こしていることもあります。 通常、唾液には強い免疫作用があり容易に感染を引き起こさないのですが、何らかの条件で口腔内免疫が低下していたり、行為の後に口腔内の消毒を行わなかった場合に感染するようです。 また、STD(性感染症)として非常に多い淋菌症では、原因となる淋菌が男女とも生殖器のみならず咽頭・扁桃にも親和性があり感染(淋菌性咽頭炎・淋菌性扁桃炎)を引き起こしますが、自覚症状に乏しいために何れも慢性化していくことが多いです。したがって、かつて、パートナーや自分自身が淋病の診断を受けた場合で、かつオーラルセックスの習慣がある場合で、慢性的な咽頭炎や扁桃炎がある場合は、淋菌性咽頭炎・淋菌性扁桃炎を疑う必要があります。何れも、特有の口臭を持ちます。 もしも、淋菌性咽頭炎や扁桃炎のある人とキスをしたり、オーラルセックスを行うとパートナーにも感染します。したがって、このような場合は、コンドームをしたからといって決して安全とはいえません。かつて、旧厚生省で勤務していた時に検疫においてひどいSTD患者に問診したことがありますが、何れも他覚的な特有の口臭がありました。 パートナーとよく似た口臭があり、パートナーの生殖器にもよく似た臭気があり、かつオーラルセックスの習慣がある場合は、STDの関与も疑った方が良いでしょう。
あなたへの忠告としては、どうしても不特定多数の女性とオーラルセックスした場合は、できる限り直後に口腔内のうがいと消毒をした方がいいでしょう。また、最近は風俗関係者の間で非常にSTDが急増していています、風俗関係者は何らかのSTD保菌者と考えてもいいくらいです。風俗関係以外でも20代を中心とした若齢層にSTDが増加傾向にあるので気をつけたほうがいいでしょう。できる限り、信頼のおける特定のセックスパートナーを選ぶようにするのがベストです。 あなたが一人の女性とセックスする時、その女性と一緒に寝た男性の全てとセックスすると考えるとわかりやすいでしょう。その逆もいえます。 |