腸内で作られるガスは、その15パーセントは腸管の血液に吸収を受け、肺に送られて、呼吸の時にガス交換されて外に排出されます。したがって、腸内で異常なガス発酵がおこったり、腸内細菌叢が変化していくと、腸内ガスは悪臭を放ち、その一部が呼吸を介して呼気として排出され口臭につながります。さらに、腸管では栄養素や、代謝産物や毒物も吸収されて血液に送られて、肝臓で処理をされるのですが、一部は呼気として外部にも排出されます。その結果口臭に結びつくことがあります。
これらの呼気性臭気は、食事の時間や、食生活習慣などに大きく依存します。
呼気性臭気の原因となる、異常な腸管のガスは、多くは腸管微生物の仕業と考える人がいますが、実は、大半は食事の時や無意識に口からガスを吸い込んでいることが原因になっています。腸内ガスの多くは、むしろ外部から取り込まれているほうが多いのです。特に不安を抱える人や、精神的緊張の強い人は、無意識にガスを飲み込んでいます。
さらに、咀嚼回数の低い人は、食事の時に大量のガスを一緒に飲み込むので、30回以上噛む習慣は、不要なガスを飲み込まないためにも重要なのです。さらに精神的不安を抱えないことも重要です。叉、口呼吸習慣を改善することも、過剰にガスを吸い込まないためにも重要なのです。
対策としては、規則正しい生活習慣の確立と、正しい呼吸法の習得、繊維の多いバランスのよい食生活と、よく噛む咀嚼習慣の確立、精神的不安を抱えないことが重要なのです。
約3週間の専門的な指導下でのトレーニングでかなり改善します。
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