口臭の種類
体臭と呼気性口臭についての考え方
いわゆる腋臭(わきが)に代表される体臭は、哺乳類の種ごとに存在する原始的な能力で、動物では種の判別や個体の判別、縄張りの識別、発情のサインなどに欠かせないものです。人間も哺乳類の一種ですから当然個人差はありますが、この種の体臭は機能として本来あるものです。人種によっての体臭の多寡は、伝統的食性の違いと考えられます。 他の動物では、肉食獣は強く草食獣は弱いかもしれないのですが、これも主観的であり定かとは言えません。草食獣といえども体臭は特有のものがあるからです。好きか嫌いかによって悪臭かそうでないかに別れます。 私は犬の体臭は嫌いですが猫の体臭は好きです。牛の体臭は苦になりませんがやぎの体臭は嫌いです。
同様にして、人間の体臭もそれぞれに感じる人の主観によっていとしい匂いに思えたり、単に臭い体臭と思うかもしれません。あかちゃんのうんこの臭いは、母親にとってはとてもいとおしい臭気ですが、赤の他人にとっては迷惑な代物です。時々電車の中でオムツを替えている女性がいますが閉口します。
このような体臭は動物も人間も多くは汗腺に由来します。人間以外の動物では、臭気を起こす特別な器官をもつ種もあります。(ジャコウやイタチやスカンクなど) この種の体臭は、食性のみならず性的ホルモンの血液濃度や、緊張の度合い(ストレスが高まると警戒のために体臭はきつくなります。)によってきつくなったり薄くなったりします。
口臭と異なる事は、体臭は本来の機能である以上認めてしまう必要があり、その上でどうするかの対策をとる必要があるでしょう。みんな体臭のある民族では体臭を認めたうえで香水文化を確立させていきました。 シャネルはその中でも香水を芸術にまで高めました。創業者のシャネル・ココは自分の体臭にもっともマッチする香水をブレンドして高い評価を受けています。「シャネル・ココ」は自分自身のために作り上げた逸品です。ケネディー大統領がこよなく愛したマリリー・モンローは、シャネルNo.5をネグリジェにしたと聞きます。彼女の体臭と交じり合った時シャネルNo.5はすばらしい香りになったことでしょう。このように、上手に体臭と付き合う文化があります。 アメリカの友人に体臭に対してどのようなケアをしているかと聞いたことがあります。一日に4回はシャワーを浴びるのは一般的とも聞きました。 このように、単に体臭を否定するのでなく、個性として楽しむ事も発想の転換ではないでしょうか?その分、体臭のない人とは違うおしゃれもできるような気がします。 体臭のない人が、香水を使うと、ただ香水臭いだけでかえって迷惑な事もあります。香水は体臭とブレンドされた時、全然違うすばらしい香りになる事も知っておく必要があるでしょう。あなただけのすばらしい香りに変身します。日本にも、お風呂に入れずおそらく体臭が臭かった平安時代は「香」の文化を確立していた時代もあり和服にはわざわざ香を炊きこんだり、忍ばせる奥ゆかしい時代もあったのです。 |