口臭の種類
呼気性口臭とは
口臭は二つのガスが混合して生まれます。 一つは口の中にガスの発生源が存在する場合。つまり口の中に例えば、大きな虫歯があってそこからどんどん腐敗ガスが火山の噴火のように出ていたら、それがしゃべる時に出てくる事は容易に理解できるでしょう。 しかし、会話している時には口の中からのみガスが出ているわけではなく、大半は肺から気管支にかけて呼吸によって吐き出される息と共に会話をしています。 ハーとしたときに出てくるガスのうちの大半は、肺から呼吸を介して吐き出される呼気(吐く息)です。吐く息の臭いに、口の中の臭いが混ざって口臭を起こします。 口の中に全く歯科的な問題が無くても(歯医者に行っても問題が無いとされる場合です)、口臭がする事はたくさんあります。虫歯や歯槽膿漏のない、普段全く口臭のない人でも、お酒をたくさん飲めば息が臭いことを経験しませんか?あるいは、全然口臭がなかったのに、ニンニクやキムチをたくさん食べたら翌朝ハーとしたときに臭くないですか? このような種類の、吐く息の中に臭気がある口臭が「呼気性口臭」なんです。口の中からのガスだけで起こる口臭とは区別しているのです。 このように区別して考えないと、それぞれについて問題が無いかを見極めていかないと、口臭は解決できないのです。 呼気性口臭のことを考えておかないと、口の中のガスだけを問題とする一般歯科的な対応だけでは、口臭を治していく事は全くできないのです。
吐く息の臭気は、その原因が血液の中にあるということで、必ずしも胃が原因とは限りません。ニンニクを食べた時にもおこるし、胃や肝臓・腎臓・など他の臓器の調子が悪くても起こります。それらの臓器がから排出された代謝産物が血液中に溶け込み、呼吸によって排出されているからです。 |