口臭の種類
口臭には口腔内由来の口臭と呼気性口臭がある
しかし、内科や歯科・耳鼻科では「口臭がある」と言う訴えは時々聞かれることで、症状の訴えの一つ(歯が痛いとか、熱があるとか・・・と同じ次元)と認識され各科において器質的問題が無いかという取り組みが行われています。通常自科で解決できない場合は他科の問題として処理される事が多いです。 数年前から、口臭専門治療を歯科が行うようになってから、歯科系大学病院に「口臭外来」が開設され現在では歯科医が口臭専門治療を行っています。 口臭は最終的に口の機能が関与してくるので、口腔生理を熟知した歯科医が担当するのは妥当であると思いますが、色々な科の先生が口臭治療をすれば、もっと色々な展開があると思います。歯科の先生が口臭を専門とすることから、「口臭は歯周病や歯磨きなどの歯科的問題」に極端に偏っているような気がします。 実際に大学病院クラスの「口臭外来」でも、一般歯科的問題が原因の口臭患者は40%にも満たない(ほんだ歯科では10%くらい)です。60%以上の患者さんは具体的な治療法もないままに、他の科にまわされるか、説得されるだけの治療です。又、現在では誰にでもある生理的口臭や、社会的容認の範囲の口臭(ちょっと理解できないのですが)は治療の必要性はないと判断されています。でも実際には、生理的口臭で悩む人や、(実際には誰が容認しているのか理解できないのですが)社会的容認の範囲の口臭でひどく悩んでいる人も非常に多いです。(ほんだ歯科および提携クリニックではこれらも全て治療対象になります。) 口臭を専門とする歯科医も、口臭には口腔由来の口臭と呼気性の口臭があることは認識しているはずですが、それに対する十分な対応ができていない(具体的な治療方法を確立していない)ことが多いように思います。 したがって、呼気性口臭についての対応は、実際に「口臭外来」を受診してみないとわからないでしょう。 呼気性口臭に対応するためには、歯科的知識のみならず内科的知識や耳鼻科的知識のみならず他の医学的基礎知識や生理的知識が必須です。もちろん歯科医も歯科だけでなくほかの科の基礎医学も修めているので治療には十分対応していると思いますが(大学病院クラスであれば・・・口腔外科などではほとんど、他の科の知識なくしてはできないし、他の科と同じような検査なども行われています。)
ほんだ歯科の場合は、診断面で必ず口臭を口腔内由来の口臭と呼気性口臭に必ず分けて診断していく手法が確立していますが、他の口臭外来が具体的にどのような治療概念でどのような具体的方法で治療しているのかについては不明です。 ただ、問題となる口臭がどのタイプの口臭であるかを診断するのは専門医が行うので、患者さんが呼気性口臭と思っても違う診断をされる事もあります。診断が正しければ治療法が出てくるわけですから、まずは、歯科系大学病の「口臭外来」を受診されてみればいいでしょう。あまり思い込まないことです。 |