口臭の種類
多くの医療機関が治療対象としない生理的口臭
したがって、これを見ている中高生諸君は、今のうちに口臭に対する正しい知識と悩みを克服しておく事が大切です。 一般的に中高生くらいから、子供時代とは違って、普段口臭がない健康な人にも、時々相手を不快にする口臭が起こるようになります。この口臭を生理的口臭と言います。 一方、非常に深刻な、常に膿や出血があるような潰瘍性病変(膿が出るような病気)が口の中にあったり(ちょっとした虫歯や、歯肉炎程度であれば、それが直接口臭を起こすことはめったにありません)内科的な深刻な病気がある場合は、常に、会話のたびに相手を不快にする病的口臭が起こります。 気になっている口臭が、病的口臭か、それとも生理的口臭なのかは、家族に聞いてもわかるし、最寄の歯科で相談すれば、確実に知る事ができます。 病的口臭は、必ず原因となっている病気の治療が必要ですから、自分でいくら悩んでも解決しません。 もしも、生理的口臭なら、無臭の時もあるはずだから、自分自身で常に無臭の息をキープできるようにセルフコントロール(ブレスコントロール)する事が重要です。 もしも、生理的口臭が不安になって、常に不安を抱くようになると、不安な時間が続けば続くほど、無口な状態が続けば続くほど、本当に人を不快にしてしまう生理的口臭の一種である緊張時口臭に悩まされながら、ひどくなっていきます。 精神的な不安が強くなると、口を必要以上に閉じ続ける(緊張状態)ために、無臭を保つために不可欠な、サラサラした安静時唾液流を失うので、口腔内の口臭を起こす菌の活動は急に活発になり、口の中に飽和状態になったガスは鼻に流れ出し、鼻臭も感じるようになります。 対策としては、例え精神的な不安が起こっても、他人から悟られない範囲で、口の中で舌をかすかに動かし続けることです。そうすれば、鼻臭も緊張時口臭もなくなります。 それでも解決が難しいときは、この方法と平行して、自分でコントロールできない不安を心療内科の先生に専門的にコントロールしてもらうことです。(専門的精神ケア) |