- 口臭とその治療にまつわるトピック
- 欧米とアジアにおける口臭に対する考え方の違い
- 嗅覚の不思議
- Excellent Breathとは何か?
- Fresh BreathとExcellent Breathの違いについて
- キスする位置で無臭を作り出すことについて
- 唾液は臭い?
- 他人の客観的評価を受け入れられないということ
- しぐさはどうして気になってしまうのか?
- 口臭症から離脱する時。しぐさ及び人の評価をどう解釈するか?
- 口腔の乾燥と皮膚の乾燥、そして口臭
- 口の中の乾燥と喉の乾燥と安静時唾液流について
- 中学から高校生の頃の口臭問題
- 口臭と不登校・受験の悩みについて
- 面接試験と口臭
- 膿栓とは何か?
- 口臭治療における「パラパラ」
- 他人に口臭を指摘する
- 他人の口臭についての対策
- 市販口臭チェッカーについて
- 自分自身での口臭の客観的評価
- 臭気の距離
- 口臭治療における抗カンジダ薬治療に対する私の見解
- 一般歯科的問題がないのに気になる口臭
- 胃と口は連結した消化器
- 自宅でできる確実な官能検査方法について
- 欧米人との口臭に対する取り組みの差について
- 女性はなぜ口臭に悩みやすいか?
- 口臭は移るか?
- 口臭にまつわるコミュニケーション阻害はどうしておこるのか?
口臭とその治療にまつわるトピック
中学から高校生の頃の口臭問題
中学生から高校生くらいの時期にかけて、個人差はありますが、急激な心身の発達の伴う思春期特有の口臭が発生します。ちょうどこの時期は、子供の体つきから、大人の体つきや生理的機能が変わっていく発育時期(第2次性徴期)です。 男子はひげが生えてきたり、声変わりがしたり、夢精が始ったり、女子では胸が膨らみ生理が始まるなど性的な発達もはじまります。精神的にも、大人としての恥じらいや、協調性、自我が形成されていき、個性が完成されて行きます。 体臭や、足臭、頭臭、口臭等が子供時代とは違った臭いを発散させます。個人差がありますが、誰しも経験します。 時に口臭を友人に指摘されたりすると、その事が気になり、精神的ストレスを抱え、この精神的ストレスが、さらに様々な自律神経が支配する生理機能を阻害する事になります。このころは、人の口臭を、ふざけ半分に言ったりすることに、なんの悪気も感じなかったりします。(このへんが、精神的にも未熟な訳です)この時代の、思春期口臭では、時に、ニラ臭い動物臭の口臭を感じるときがあります。おそらく、血液中の成長ホルモンや性ホルモンの影響だと推定します。これらの一時的な生理機能のアンバランスや、一時的な体臭や口臭などの亢進は、それぞれの発達が完成し統合され大人としての体や機能が完成する18~20才くらいに落ちつき、気にならなくなります。 しかし、口臭の場合は、指摘などによって受けた精神的ショックを引きずると、後々まで影響を受けることがあります。最近の若い人は、歯列の不正や、口輪筋の発達の未熟などから、口呼吸する人が増加しています。その結果、口腔内に乾燥が起き、続く、喉の奥のリンパ組織も乾燥状態を起こし、免疫力の低下につながったり、過敏症を誘発します。慢性的な口腔内乾燥は、口腔内の清潔が維持できないケースがあります。 対 策 |